■みやびな美少年になる『おじゃる丸』のおじゃる丸
NHK初のデジタル制作アニメ『おじゃる丸』。キュートなキャラたちが繰り広げる緩いコメディの数々は、1998年の放送開始から現在に至るまで、大人も子どもも魅了し続けている。
主人公の坂ノ上おじゃる丸は、エンマ大王のシャクを盗んで1000年前のヘイアンチョウから現代にタイムスリップしてきた、マイペースかつ甘えん坊な妖精貴族の子どもだ。年齢は5歳で、おかっぱ頭に烏帽子、殿上眉毛という典型的な平安貴族風スタイルである。
そんな彼が、19シリーズの1話目で突然17歳の姿になって現れた。子どもの時はまん丸な目だが、成長した彼はアンニュイな雰囲気の目元になり、背が伸びたことで大きかったおかっぱ頭もバランスがよくなっている。
突如美少年化したおじゃる丸に、オカメ姫をはじめ月光町の女性はメロメロ。視聴者も、その急展開に「どうして……?」と度肝を抜かれた。
ちなみに、19シリーズは髪が生えて人間らしくなった小鬼トリオも17歳の姿で登場するが、四角かったアオベエはスタイリッシュなイケメンに、ホームベース型だったアカネはナイスバディになっていた。
■恋するツンデレ男子『魔法騎士レイアース』のアスコット
CLAMP氏の『魔法騎士レイアース』は、ひょんなことから魔法騎士となり、異世界セフィーロを救う任務を任された3人の中学生の活躍を描くファンタジー漫画だ。
同作に登場したアスコットは、魔獣と心を通わせる力を持つ子どもの召喚士で、ザガートの幹部として光たちの前に現れた敵だった。性格は小生意気かつ残酷で、弱いヤツは大嫌いと豪語するプライドの高いタイプである。
しかし、獣を友達と言いつつ、彼らを戦いに使うことや人を見下す性格にキレた龍咲海にビンタされたことで、気持ちに変化が起こり改心する。そして、このビンタ事件がきっかけで、アスコットは海に恋心を抱くようになったのだ。
海に相応しい男になると決めたアスコットは、『レイアース2』で海よりもかなり背の高い青年に姿を変え、味方となって再登場した(中身は子どものまま)。子どもの頃と同じような魔道服を身にまとっているが、長い前髪からはキリっとした目が覗きイケメンなのがわかる。
このときはもう海にぞっこんで、かつての小生意気な性格はどこへやら。海の言動に一喜一憂するツンデレキャラへと変貌を遂げていた。