■主人公のタンスを開ける行動にやっぱり疑問を持っていたミネア
もう一つ同作から。第五章のガーデンブルクでは、タンスを開けたことで牢屋に捕まるシーンがある。シリーズを通じて初めて窃盗容疑で逮捕された勇者たちだ。人質を選ばないといけないので、トルネコやブライを放り込んだものだった。
さて、シリーズでも真面目なキャラといえば占い師・ミネアである。ガーデンブルグに着くと、彼女は女難の兆しが出ていることを暗示していた。
そして、事件を無事に解決すると、「この国で 学んだのは むやみに 他人の家のタンスをのぞかないということ……」と。なるほど、さすが優等生ミネアである。しかし、「……なんて言っても ◯◯さんが そう簡単にやめるワケないですよね」と促してきたうえ、「いいです。もう あきらめてますから」と、ため息交じりに吐き捨てられた。
“いや、あなたも一緒に楽しんでアイテムゲットしてますやん……”と、言いたいところだが、どちらかというと姉・マーニャのほうがタンスをひっくり返していそうだ。普段から傍若無人な姉に振り回されているだけに、あきらめも早いのだろう……。
さて、振り返ってみると『ドラクエ』シリーズは会話も非常に面白かった。『ドラクエ5』もリメイク版だとビアンカの心情がより分かるので、感情が入ったものだった。まだまだたくさんあるので、またの機会に紹介していきたい。