■あれ、復活しない…!本当に死んじゃったキャラ
このように“男塾”では実は死んでいなかったキャラクターが多いが、残念ながら復活せずに死んでしまったキャラクターもいる。
その一人が鎮守直廊三人衆の一人である独眼鉄だ。大豪院邪鬼のいる天動宮を守る独眼鉄は、桃太郎たちが来た際に「男とはなんぞや…!?」というセリフで有名なキャラクターだ。
巨体で片目が傷跡になっており、富樫の兄を死に追いやった人物として登場当初はインパクトのある悪役だった。「大威𢸍八連制覇」で飛燕と対戦し死亡するも、王大人の施術により1度は生き返る。その後は桃太郎たちの仲間として「天挑五輪大武會」にて宗嶺厳と対戦するが、ここで背骨を折られて死亡してしまい、その後生き返ることはなかった。
また、同じく鎮守直廊二番目の刺客である蝙翔鬼も、一度は王大人の施術により生き返ったものの、搴兜稜萃との戦いで命を落としてしまう。復活することのなかった2人は死の間際に次の対戦における人物を指名したり、男塾に対する熱い思いなどを語り、美しい散り際を見せた。
“男塾”ではこのほかにも、死亡したあと復活しないキャラクターが登場するが、ネタバレになるのでここでは控えておきたい。復活すると思っても残念ながら亡くなってしまうキャラクターもいるので、まだ読んでいない人は油断せずに読んでほしい。
ちなみに『魁!!男塾』は完結したあとも『曉!!男塾 -青年よ、大死を抱け-』や『極!!男塾』として続編が続き、そこではなんと『魁!!男塾』で死んだキャラクターたちもしれっと復活している。死んだはずなのに生き返るパターンは、今でも時代を超えて続いているのだ。
“お おまえ等ーっ!!”と、仲間の感激の声とともに生き返る塾生たち。 ぜひ80年代に男塾を読んだことのある人も、まだ未読という人も、荒唐無稽な男塾ワールドを本作や続編などで楽しんでほしい。