『魁!!男塾』いつの間にかしれっと復活…!? 何度死んでも不死鳥のごとく生き返るキャラクターたちの画像
『魁!!男塾』巻之壱

 宮下あきら氏による人気漫画『魁!!男塾』は、1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載された。過激なスパルタ教育をおこなう「男塾」を舞台に、主人公の剣桃太郎をはじめとした塾生たちの壮絶なバトルが描かれている。

 そんな本作では多くの血なまぐさい戦いが繰り広げられており、なかには命を落とす者もいた。しかし、その後なぜかしれっと復活し、“実は生きていた”というパターンも非常に多いのだ。今回はそんな男塾に登場する、何度死んでも生き返るキャラクターたちを紹介したい。

■最大3回! 何度死んでも死なない無敵キャラ

『魁!!男塾』にはバトルの末に命を落とすものの、その後復活するキャラクターが多い。しかもその復活回数は最大なんと3回! まずは、ゲームのコンティニューのごとく、3回死んだものの3回復活したキャラクターを紹介しよう。

 3回蘇った生命力の強いキャラクターは実に4人。“三面拳”と呼ばれる雷電、飛燕、月光と、主人公・桃太郎の友人でもあり主要キャラを務める富樫源次である。

 三面拳は、登場当初は桃太郎たちの敵役として登場した。桃太郎率いる男塾一号生を倒すために召集された3人は、それぞれ桃太郎たちと戦い死亡する。

 美少年キャラの飛燕を例に出すと、「驚邏大四凶殺」にて富樫と対戦し、相打ちにより死亡。その後男塾三号生たちの手によって救出され、「大威𢸍八連制覇」にて今度は富樫とタッグを組むも、センクウ・独眼鉄タッグと対戦し死亡。このときは、王大人の施術により再び生き返っている。

 その後「天挑五輪大武會」にてネスコンスと対戦し、再度死亡するも、のちに実は生きていたことが判明する。3回目の死亡シーンともなると、多くの読者が「いや大丈夫。また生き返る」と思ったに違いない。

 何度も生き返るシーンは荒唐無稽だとの意見もありそうだが、それも男塾ならでは。家を壊しながらも突き進む“直進行軍”や、灼熱の油のなかに入浴する“油風呂”が伝統行事である男塾なら、死んだキャラが何度生き返ったって不思議ではないのだ。

■涙の別れのはずが…いつの間にかしれっと蘇っていたキャラ

 “男塾”でキャラクターが復活するとき、何事もなかったかのように蘇るパターンも多い。たとえば、自ら潔く散っていく死亡シーンがあり、“もうあいつとは会えない……”という涙のシーンを挟みつつも、その後しれっと復活していたりもするのだ。

 代表的なのが、“男塾”のお笑いキャラクターと言える田沢慎一郎と松尾鯛雄だ。大威𢸍八連制覇に向かう一号生を通すため、大人数で肩車を組み、崖に人の橋を作った田沢たち。

 しかし、桃太郎たちが渡り終えると崖の一部が壊れてしまう。助けようとする桃太郎の手を断り、田沢と松尾は自ら谷底に落ちて死んだ……と思われた。

 悲しみに暮れ塾歌を歌うメンバーたちだったが、実は田沢たちが落ちた場所は川であり、命を落とさずに済んだのであった。その後、無事生還した彼らは、明るく仲間のもとへと合流している。

 しれっと蘇るキャラのシーンはほかにもある。桃太郎の宿命のライバルともいえる大豪院邪鬼は、「大威𢸍八連制覇」にて桃太郎と対戦し、雷に打たれ自ら腹を割いて死亡する。「これで安心して…」の安らかな顔で眠る邪鬼。しかし悲惨な戦いに怒った富樫が塾長に食って掛かろうとしたそのとき、邪鬼はギュッと富樫の足を掴み“よ、よせ…!”と生き返って富樫の行動を止めるのであった。

 高所から落ちても死なず、雷に打たれ腹を割いてもしれっと生き返るキャラクターたち。とくに大威𢸍八連制覇の戦いでは多くの塾生が死んだが、王大人の施術により蘇り「お おまえ等ーっ!!」の感激の声とともに11人も復活しているのには笑ってしまった。ツッコミどころ満載とも言えるシーンだが、ここぞという場面で生き返るのは頼もしい限りである。

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