■日ハムファンで大谷10頭身イラストも提供…『キャプテン翼』高橋陽一さん

 最後に紹介するのは、『キャプテン翼』で知られる高橋陽一さんだ。1981年に『週刊少年ジャンプ』でサッカー漫画『キャプテン翼』を連載開始すると、サッカー漫画の金字塔を打ち立て、世界中のプロサッカー選手に大きな影響を与えた。

 そんな高橋さんは、なんと高校時代は野球部に所属していたという。最初からサッカー漫画を考えていたわけではなく、もともとは野球漫画を書いており、『週刊少年ジャンプ』でも1989年から野球漫画『エース!』の連載をしていた。

 東京都葛飾区出身の高橋さんは、北海道日本ハムファイターズの熱心なファンで、北海道移転前の東京時代から応援してきたそうだ。2017年には、当時の日ハム監督である栗山英樹さんとの対談が実現。その対談をきっかけに、当時日ハムに所属していた大谷翔平選手の二刀流姿をオリジナルデザインで描き、『キャプ翼』キャラのような10頭身の大谷選手が描かれたTシャツやタオルマフラーなど、11種類14アイテムとして販売された。

 その他、『ROOKIES』で知られている森田まさのりさんは、滋賀県出身で大の阪神ファン。同作には、阪神の選手と同名のキャラクターが登場していることでも知られる。また、『島耕作』シリーズの弘兼憲史さんは、広島東洋カープの熱狂的ファンで、球団マスコット「カープ坊や」の第2弾を作る際には、自らが描きたいとコメントしている。さらに、広島県福山市出身で大のカープファンである『MAJOR』の満田拓也さんは、カープ選手のイラストを描き下ろすなど精力的に活動している。

 プロ野球がいよいよ開幕。漫画家を通じて新たなプロ野球シーズンを楽しむのも、面白いかもしれない。

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