■やっとできたと思ったら…「ひいてはいけないカード」で全滅させる占い師
「ぎんのタロット」で占いができるのが、占い師のミネアだ。第四章で手に入るのだが、戦闘中に使用すると、出たカードによって効果が異なる。ありがたいのが、経験値とゴールドが倍になる「星のカード」だった。
しかし、第五章では「いろいろやろうぜ」の作戦にしない限り使ってくれない。さらに、ほかのアイテムや呪文も使う可能性があるので、必然的にMPを少なくしておき、メタル系との戦いで使用していた。ファミコン版だと「せいすい」を使えば、はぐれメタルといえど一撃で倒せる。
運良くミネアが「星のカード」を引いてくれたら、超ラッキーだった。それでも8種類のカードがあるのでなかなか難しい。というより、タロット占いすらやってくれないこともあり、困ったものだった。
そうして、やっとタロット占いをやってくれたと思いきや……なんと「ひいてはいけないカード」を引くこともある。味方全員に即死効果を発揮する(効かない場合もある)ので、とんでもない。悪い結果になると全滅させられてしまうのだ。
ミネアがタロットカードを出してきたら、仲間も戦闘に集中できないだろう……。恐怖の占い師といえる。
■命令なんて関係ない!? オリジナルの行動で突然ぼーっとするメタボ商人
第三章でお金稼ぎを楽しんだのがトルネコだが、第五章では命令を聞かないことも多かった。基本的に馬車要員なのであまり見る機会もないが、彼はオリジナルの特殊行動をするので、いわゆる“特技”を放つ。
転んで会心の一撃を出すこともあれば、子守唄でモンスターを寝かしつけることもあった。足払いとダジャレは、ボス戦でも効果を発揮するのでありがたかった。
デスピサロやエスタークなど、あんな巨大なボスに足払いをしかけたら脚が折れそうなものだが、そこはさすがメタボ商人。たくましい身体でボスたちを転ばせてくれるのだ。ダジャレもつまらないらしいが、なぜかモンスターたちには大うけ。ボスだって笑ってくれるからビックリだった。
ただ、命令なんて関係ないとばかりに何もせずにぼーっとすることもあり、無駄に1ターンを消費してしまうこともあった。まったくどうしようもない商人である。
そういえば、「ふしぎなおどり」をお見舞いすることもあったな。あんなオッサンの不思議な踊りなんて勘弁してほしい……。あ、だからモンスターも見るに堪えずにMPが大きく削られるのかもしれない?
さて、プレイヤーすらも苦しめたAIの「さくせん」だが、助かったことよりも困った行動のほうが多かったものだ。以降のシリーズで「めいれいさせろ」が登場したときにはありがたかったな。