漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の黄金期の人気を牽引した、『Ｄｒ.スランプ』『ドラゴンボール』などの作品で知られる漫画家・鳥山明さんが、２０２４年３月１日に急性硬膜下血腫のため６８歳で亡くなっていたことが、３月８日に発表された。
鳥山さんの存在なくして日本の漫画は語れないというほど、その影響力は多大だった。Ｘでは突然の訃報に世界中のファンからの哀悼ポストが相次ぐとともに、『ＯＮＥ ＰＩＥＣＥ』の尾田栄一郎さんや『ＮＡＲＵＴＯ-ナルト-』の岸本斉史さん、鳥山さんとの共著もある『電影少女』の桂正和さんなど、多くの漫画家からもその死を惜しむ声が送られ、Ｘでは森田まさのりさんや井上雄彦さんなど、同時期に連載を持っていた『ジャンプ』作家陣からのポストも多数挙がった。
そして、訃報が発表された当日、ファンの間で話題となったのが、鳥山明さんと『ちびまる子ちゃん』で知られるさくらももこさんとの合作イラストだ。
これは１９９５年に発売されたさくらさんのイラスト集『総天然色満足館』の企画「往復書簡」で実現した夢のコラボ。さくらさんから鳥山さんへ贈ったのは、アラレちゃんがまる子に友情のしるしとして「うんち」をプレゼントしているイラストで、鳥山さんからさくらさんへ贈ったのは、悟空とまる子が衣装を交換しており、まる子が悟空に「だいじにしなよその服」と言っているイラストだった。
あまりに豪華なコラボが実現していたことに驚かされるが、鳥山さんの描いたまる子がどこか利発そうな表情なのも印象的だった。なお、このイラストはさくらさんのデビュー３０周年を記念して、かつて行われた「さくらももこの世界展」でも展示されていた。
また鳥山さんの訃報が発表されたこの日の深夜、アニメ『ちびまる子ちゃん』のまる子役で知られる声優、ＴＡＲＡＫＯさんの訃報も報じられた。日本のアニメ・漫画界を代表するお二方との突然の別れが重なるというショックに、日本全国から悲しみの声が上がった。
ツイート
シェア
LINEで送る
