プレイヤーを選ばず、隙間時間でも気軽に遊べるパズルゲーム。かつては『テトリス』『ぷよぷよ』が一大ムーブメントを起こし、令和の現在では『スイカゲーム』が大ヒットを飛ばしているように、いつの時代も人々はパズルゲームに夢中になってきた。
頭を使ってハイスコアを目指す楽しみ、ナイスプレイができたときの高揚感は、何とも言えない中毒性があるものだ。それは時代が変わっても、少しも魅力が色褪せないもの。そこで今回は、ファミコン・スーパーファミコン時代に多くの人がハマった懐かしのパズルゲームの中から、今遊んでも楽しめる名作ソフトを紹介していこう。ちなみに、Nintendo Switchで現在遊べるタイトルばかりだ。
■パネル入れ替え系ゲームの名作
まずは、2020年5月20日にNintendo Switch Onlineでの配信がスタートした「パネポン」こと『パネルでポン』。これは1995年10月27日に任天堂から発売されたスーパーファミコン用のソフトで、一定時間ごとに画面の下から上がってくるパネルを入れ替え、縦か横に同じマークを3枚以上揃えて消していくというゲームだ。
「パネポン」の面白さは、何といっても連鎖を積み重ねる爽快感にある。この“連鎖”が、思いのほか難しい。パネルが天井まで届いたらゲームオーバーになるというシンプルなルールなのだが、すぐにハイスコアは出ないため、「次こそ……」と繰り返しているうちにいつの間にかハマってしまう。
連鎖を繋げる鍵となり、「パネポン」のゲーム性を高めているのが、連鎖アクション中でもパネルの動きを見ながら常時パネル操作が可能な「アクティブ連鎖」というシステムだ。5連鎖以上を作るとなると、慣れや訓練が不可欠になるが、さらなる連鎖が狙える場所を考えてパネルを入れ替えることができれば、快感度マックスな大連鎖も不可能ではない。
また、連鎖消しが成功すると相手のパネルに自分の連鎖量に応じた「おじゃまパネル」を落とせる。落とされたほうは、おじゃまパネルの下にあるパネルを消して通常のパネルに変化させなければならず、場合によってはかなりの痛手を負ってしまうのだ。
ソロプレイももちろん楽しいが、友だちとおじゃまパネルを落とし合いながらワイワイ遊ぶとこの上なく楽しいゲームである。
■卵で挟んでヨッシーを誕生させよう!
マリオ系のパズルゲームでは、ファミコン&ゲームボーイ向けに発売された『ドクターマリオ』が名作として知られている。だが、さらに“可愛さ”の要素で人気を集めた落ち物パズルゲームとして、1991年12月14日に発売されたファミコン用ソフト『ヨッシーのたまご』は外せない(同日にゲームボーイ版も発売)。なお、Nintendo Switch Onlineでは、2018年9月19日からファミコン版の配信がスタートしている。
こちらもゲームのルールはとてもシンプル。画面下部にいるマリオをうまく操作し、上から落ちてくるテレサやクリボーを重ねて消しつつ、合間に落ちてくるヨッシーのたまごの殻(うえたまご・したたまご)で敵を挟んでヨッシーを誕生させるというものだ。
得られる得点と誕生するヨッシーのバリエーションは、1個挟んだときの50点「チビヨッシー」から始まり、7個挟んだときの500点「スターヨッシー」まで4種類ある(ファミコン版)。
モードは、ゲームオーバーまでひたすらにヨッシーを誕生させていくAタイプと、スタート時点から積まれている敵キャラをすべて消してステージをクリアしていくBタイプ、2画面で相手と対戦できる2-PLAYERの3種類。
Aタイプでは、スコアを伸ばしつつヨッシーを100個作ることを目下の目標にする人が多かった。100個作るとたまごカウンターのヨッシーが踊りだすのだが、そこまでいくのがかなり難しく、悲しいことに筆者は踊るヨッシーを一度も見たことがない。
対戦モードはBタイプがベースになっていた。スタート時点で積まれている敵キャラを先にすべて消したほうが勝ちとなり、3セット先取で勝敗が決まる。