■「もうクラウドになったかい?」

『ファイナルファンタジーVII リバース』のキャッチフレーズは「伝説と再び出会う、準備はいいか。」だ。では、原作のプレイステーション用RPG『ファイナルファンタジーVII』の発売当時のキャッチコピーはというと、「もうクラウドになったかい?」という煽り文句が一部CMで使われていた。

 これはやはり、『FF7』の主人公「クラウド・ストライフ」のことであろう。ゲーム中の固有名詞が入ったキャッチフレーズは、最新作である『ファイナルファンタジー7 リバース』も含めて、初代『FF7』だけである。『FF10』と同じくらい異色のキャッチフレーズだ。

 このキャッチフレーズ。一見すると「もう『FF7』をプレイしたか?」という、ソフト購入を促すキャッチフレーズに思えるが、ゲームを進めるにつれて本当の意味が浮かんでくる仕組みになっている。

 クラウドは、大企業の最上級ソルジャー「ソルジャー1st」として登場するが、ストーリーが進むにつれて、その内面が明らかとなり、プレイヤーは「真のクラウド」を知っていくこととなる。

 なので、『FF7』をもうプレイしたか? という単純な意味ではなく、『FF7』の、そしてクラウドの真相を知ったか? という意味なのであろう。こちらも中々に含みのあるキャッチフレーズであった。

 他には『FF5』の「風が、変わる。」や『FF12』の「若き空賊は、大空の彼方へ」といった、物語の冒頭を表すもの。『FF4』の「『光』と『闇』の物語」といった物語の大筋を表すものなど、様々な方向性のキャッチフレーズがある。

 果たして「伝説と再び出会う、準備はいいか」は、どういったキャッチフレーズなのだろうか。キャッチフレーズを頭の片隅に置きながらプレイしてみるのも面白いかもしれない。

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