■ 脱衣場にいる積極的なめぐみのバスタオルが…『オホーツクに消ゆ』

 1987年にアスキーから発売されたのが『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』だ。名作アドベンチャーゲームになるのだが、実はこの作品でもちょっと頑張れる裏技があった。

「わごとおんせん」へ情報収集に向かうと、脱衣場からバスタオル姿の女子大生・中山めぐみが登場する。アドベンチャーゲームには当時から「なにかをとる」というコマンドがあり、虫メガネのようなカーソルを移動させて対象を絞るものだ。

 さて、本作では「なにか とれ」のコマンドに、なんと「めぐみの バスタオル」という選択肢がある。こんなの取るっきゃないだろう。しかし、さすがにパートナーのシュンに怒られてしまう。

 だが、失恋して一人旅中のめぐみは「そう? わたしは かまわないんだけどなあ……」と、まさかの大胆発言! そしてここで2分間そのまま待っていると「そんなに わたしのこと みつめて……。かわいそうだから みせてあげるね」と、バスタオルを脱いでみせてくれるのだ。

 後ろ向きだがウインクして小指を口に当てている姿は、当時としてはかなり刺激が強いものだった。小学生だった筆者も、傷心旅行中の大胆なめぐみの姿にドキドキさせられたものだった。今思うと、めぐみの“かわいそう”という言葉が意味深だったな。

 

 さて、ちょっとドキドキさせてくれるファミコンの裏技を紹介してきた。ドット絵だったが、当時はそれだけでも十分心臓が破裂しそうだったものだ。あの時代にもう一度戻りたいと思ってしまうのは、筆者だけではないだろう……。

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