『モンスターハンター』シリーズ最新作、『モンスターハンターワイルズ』が2025年に発売されることが発表され、多くのハンターたちがその血を滾らせたことだろう。発表直後には各プラットフォームで『モンスターハンター:ワールド』のセールが行われ、海外の公式Ⅹでは新作の発売前に、既プレイ未プレイ問わず『ワールド』の再プレイが推奨された。
年末年始の休暇も相まって、Steam版『ワールド』の同時接続数が13万人を突破するなど今再び『モンハン』旋風が吹き荒れており、2025年の新作発売が心待ちにされている。
今回はそんな盛り上がりを見せている『ワールド』の世界観を振り返るべく、モンスターたちのかっこいい登場シーンについていくつか厳選して紹介したい。
■蒼天に君臨する紅蓮の王者「リオレウス」
『モンハン』シリーズに登場するモンスターの象徴的存在と言っても過言ではないのが、“火竜”「リオレウス」だ。
古代竜人の足跡を辿って古代樹の森を探索しているうちに、リオレウスの巣へと足を踏み入れてしまう主人公と受付嬢。周囲の動物たちがざわつきはじめると、唸るような轟音とともにリオレウスが目にもとまらぬ速さで頭上スレスレを滑空してゆくのだ。
再び空高く舞い上がり旋回をはじめたリオレウスは、殺意むき出しで上空から火球を放つ。立ち昇る爆炎を振り払うようにその巨大な翼をはためかせると、空の王者たるリオレウスの雄々しき姿のお披露目である。
リオレウスは『モンハン』の全シリーズに登場しているため見慣れているプレイヤーも多いとは思うが、何度見てもそのかっこよさは色褪せることなく、新鮮な気持ちで向き合うことができる。それぞれのシリーズで初めてリオレウスと対峙した時、「よし、やるか!」と、あらためて気合いが入るプレイヤーも多いのではないだろうか。
■熟達者の誇りを穿つ双角の竜「ディアブロス」
続いては、威圧感のある巨大な2本の角が特徴的な“角竜”「ディアブロス」を紹介しよう。
ディアブロス討伐のため、大蟻塚の荒地を訪れる主人公。近くでボルボロスとノイオスが小競り合いをはじめ、ボルボロスが頭突きで岩を破壊しノイオスたちがけたたましく騒ぎ出す。すると地面が激しく揺れはじめ、巨大な2本の角を有した巨大な生物が地面から飛び出してきて、ボルボロスを地中に引きずり込むのだ。
発生した流砂に飲み込まれ地中の広い空間に落とされた主人公は、そこですでにこと切れたボルボロスを目撃するのである。滝のように流れ落ちる砂の奥から、再び巨大な2本の角が……。そしてゆっくりとディアブロスがその姿を現し、つんざくような咆哮を轟かせながらムービーは終了する。
飛竜にしてはあまりに巨大なその体と鬼のような角に、初見では物怖じしてしまうプレイヤーも多いのではないだろうか。どこか恐怖すら感じてしまうこの登場シーンは、短いながらもディアブロスの生態を十分に堪能できるムービーであると言えよう。