■歴史に名を刻む一矢を放つ中華十弓・魏加
最後に気になるキャラとして挙げるのは、“中華十弓”の一人に数えられる弓の名手・魏加だ。ちなみに、魏加は史実に残っている人物だが、この“中華十弓”とは原作者の原泰久さんのオリジナルらしく、このあたりのファンをワクワクさせる設定が素晴らしい。原作での登場は数話と短い魏加だが、作中、中華を揺るがす大仕事をすることになる。
弓の名手である魏加は、できれば弓道経験者にやってもらいたい。そこで、お笑いコンビ「ブラックマヨネーズ」の吉田敬さんはどうだろうか。
吉田さんは高校時代に弓道部に所属。バラエティ番組では不純な動機で弓道部に入ったと明かしているが、経験者ならではの自然な振る舞いと迫力が出るのではないかと思う。また、“汚れ役でも歴史に名を刻みたい”という魏加のマインドが、どこか吉田さんに通ずる気がするのは筆者だけだろうか。
同じような理由になってしまうが、弓道経験者の狩野英孝さんも挙げたい。国民体育大会(現:国民スポーツ大会)の県代表選手に選ばれるほどの実力で、TBSのバラエティ番組『炎の体育会TV』でも見事な弓の腕前を見せていた。ただ、狩野さんは、のちの“山陽の戦い”で登場するもう一人の中華十弓、長髪で少しナルシストな姜燕役でも良いかもしれない。迷うところである。
今回は、『キングダム 大将軍の帰還』でキャストが気になるキャラクター3選を紹介してきた。
本作ではおそらく、“馬陽の戦い”の決着までが描かれることになるだろう。長きにわたる『キングダム』のストーリーのなかでも、非常にインパクトが大きい事件が起こる戦だ。
主役の山﨑賢人さんの信はもちろん、大沢さんの王騎や龐煖の吉川さんにも注目が集まるだろう。そんななか、今回紹介したキャラたちの活躍は、映画『キングダム 大将軍の帰還』を一層盛り上げてくれるはずだ。今後、発表されるであろう素晴らしいキャストを楽しみに待ちたい。