■芸能界からYouTuberに転身した「てんちむ」こと橋本甜歌さん
芸能界からYouTube界に活動の場を移したのは、「てんちむ」こと橋本甜歌さんだ。てれび戦士時代は2004年度から2006年度の3年間で、天真爛漫なキャラクターが人気を博し、“カリスマ小学生”という異名もついた。
てれび戦士として活躍する傍ら、小中学生向けの雑誌でモデルをしたり写真集を出したりと活動の幅も広かった橋本さん。卒業後にはギャルになるが、ドラマ主演も果たし「てんちむ」の名でモデル・女優としての道を突き進むのかと思われた。
が、この頃から家庭事情が引き金となって生活が荒れだし一度は芸能界から離れてしまう。その後、ブログの大ヒットで知名度が上がり映画の主演なども務めるが、2016年には再び芸能界から離れ、YouTube業界に活動の場を移す。
そこからはプロデュース商品の大炎上・借金返済・復活劇などかなり波乱万丈な出来事を乗り越えてきた橋本さん。すっかりやんちゃなイメージがついたが、ファッション・美容・ゲームなどの配信をしていたYouTubeを通じてファンが増えたのも事実だろう。しかし、2023年9月に無期限活動休止を発表している。
■CM・ドラマ・映画・舞台と幅広い活躍を見せる小関裕太さん
『癒やしのお隣さんには秘密がある』、『ゼイチョー〜「払えない」にはワケがある〜』といった様々な漫画実写化ドラマに出演し、爽やかな笑顔で女性ファンのハートを鷲掴みにしているイケメン俳優・小関裕太さんも、2006年度から2008年度にかけててれび戦士をしていた。
小関さんはタップダンスがきっかけで8歳のときに芸能界に入ったという経歴を持ち、初めてのてれび出演は「天てれ」ではなくセキスイハイムのCM(阿部寛さんと一緒にいた4人の子供のうちの一人)なのだ。
てれび戦士と並行してドラマや舞台で活躍していたが、卒業後は本格的に俳優の道へと進み、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』をはじめ多くの人気作品に出演した。子役時代からドラマ・舞台に出演していたこともあって安定感は抜群。どの作品でも視聴者にインパクトを残している。
近年はさらに活躍の幅が幅広くなった小関さん。2019年からはイタリアを旅しながらイタリア語を学ぶ「旅するイタリア語」、2021年からは情報バラエティーの古参『王様のブランチ』でのレギュラーも務めている。
今回紹介した4名のほかにも、元てれび戦士のタレント・俳優は多い。芸能界から離れた人もいるが、その多くが俳優として活躍中だ。一方で、紅白出場経験を持ち、北村匠海さんがボーカルを務める人気バンド「DISH//」のギター・矢部昌暉さんなど、音楽の道に進んだ人もいる。これからも、彼らの活躍に注目したい。