■高速飛行戦闘はロボットの醍醐味! 『叢 -MURAKUMO-』
“ロボット”ゲームといえば、やはり飛行機能をフル活用した空中戦も見どころの一つ。
2002年にフロム・ソフトウェアから発売されたXbox用ソフト『叢 -MURAKUMO-』は、そんなロボットによる空中戦を存分に楽しむことができる一作だ。フロム・ソフトウェアの「ロボットゲーム」といえば、『アーマード・コア』シリーズが有名な一方、本作はまた異なったテイストの体験を楽しむことができる。
プレイヤーは自律型サポート機能付搭乗メカ「A.R.K.」の暴走事件を鎮圧するための特務チームの一員として、自身もこのメカに乗り込み数々の難事件へと挑んでいく。
敵機体への追撃戦がおもなミッションである本作では、乱立するビル群や大空を高速飛行し、敵機へと迫っていく。「スクロールシューティング」のように一定のルートを強制移動しつつ、敵機の攻撃を掻い潜りながらミサイルやレーザーで応戦していくのだ。
Xboxによって描かれた美麗な世界はもちろん、そこにある障害物を破壊しながらメカ同士の激しいチェイスを繰り広げる臨場感はプレイヤーを夢中にさせた。
ある程度の飛行ルートを決められていることから自由自在に移動できるわけではないが、それが逆に操作性をシンプルにすることにも繋がっており、初心者でも本格的な高速飛行戦闘を実現できるのは嬉しい点だろう。また、プレイヤーが操作できる機体もそれぞれ個性分けがされていることから、選んだ機体によって異なった攻略法をとることもできる。
昨今では2023年に『アーマード・コア』シリーズの最新作が発表され大ヒットとなっただけに、“高速飛行戦闘”に力を入れた本作のシリーズ復活を待ち望む声も多い。
最新ハードのパワーをフル活用することで、どんなスピード感溢れる戦闘シーンが描かれるのか? まさに、ロボット好きの魂をくすぐる一作である。
“ロボット”を題材にしたゲームといえばメカニックデザインだけでなく、戦闘シーンや活動する戦場の描写も非常に重要となってくる。次世代機の力をフル活用し描かれるロボットたちの姿は、今までにない臨場感と迫力でプレイヤーを虜にしてくれるだろう。