■全7ステージと短いながらも濃いストーリーがロボットアニメファンの心を穿つ!

 アメリカ・日本・オーストラリアなどの国で構成された環太平洋合衆国と、EU諸国とアジア、ロシアで構成された欧州アジア連邦による第四次世界大戦のなか、環太平洋合衆国のアサルトスーツパイロットであるジェイク・ブラインとなり、戦線に身を投じるというのが本作のストーリーです。その大戦の様相はステージ開始前にはブリーフィングっぽい演出で作戦を説明。さらに、ステージ攻略中には母艦から通信が入り、ときには作戦内容が変更されるといったロボットアニメらしいドラマチックな演出で物語を彩ってくれます。

『重装騎兵ヴァルケン』プレイ画面

 物語は軍事コロニーの襲撃に始まり、機動要塞の襲撃と同時に要塞の地球落下阻止。そして大気圏突入を経て戦線は地球上へ……といった、いろんなロボットアニメが混ざったような展開。これらを全7ステージで構成され、各ミッションをクリアしていくのですが、実はミッションに失敗するとラストステージをクリアしても母艦のクルーは全滅し、ジェイクだけが生き延びるという戦争の虚しさのようなバッドエンドを迎えてしまうのです。

ちくしょうハーマン、ちくしょう

■ロボットゲーの歴史に残る名シーンをぜひ体験してほしい!

 一方、グッドエンドのほうはといえば、ラスボス撃破後、母艦に帰還すると同時に自壊したヴァルケンからジェイクが脱出するという名シーンからエンディングへと続きます。このシーンは、メガドライブの『重装騎兵レイノス』で母艦に着艦できずに大気圏で燃え尽きたゾウザリー、PCエンジンの『スプリガン マーク2』(ナグザット)で月面上空でスプリガンマーク2に乗り換えるシーンと並んで「レトロロボゲー三大名シーン」のひとつといってもいいでしょう。

『重装騎兵ヴァルケン』プレイ画面

 リアルロボットファンにはたまらない演出てんこ盛りのうえ、アクションも操作性も良し、グラフィックスも良し、サウンドも良しとあえて残念なところを挙げるとするならボリュームがもうちょっとあってもよかったかな、というぐらい『ヴァルケン』は満点に近いロボットゲーです。

『ヴァルケン』はスーファミでプレイできる以外、当時のガイドブックやオリジナル音源BGM、スタッフインタビューほか未公開コンテンツが収録された移植作『重装機兵ヴァルケン DECLASSIFIED』がNintendo Switchでリリースされています。12月25日までセールで安くなっているため、まだ遊んだことのない、特にロボットアニメが好きなゲーマーはぜひプレイしてみてください。

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