生産終了に惜しむ声も! 令和の子どもにも愛される“あのころ楽しんだ”懐かしの「遊べる駄菓子」たちの画像
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 近年、韓国ドラマ『イカゲーム』の大ヒットをきっかけに、作中に登場した「カタヌキ」に再び注目が集まっている。かつては、夏祭りに必ずといっていいほど「カタヌキ屋」があり、子どもの頃に遊んだことがあるという人も多いのではないだろうか。

 そんなカタヌキを含め、“駄菓子”というのはどの年齢層の心にも刺さる不思議なお菓子だ。今は数少なくなってしまったが、おばあちゃんが店番をしている小さな駄菓子屋に小銭を握りしめてダッシュした経験を持つ大人は多いはず。

「好きな駄菓子は?」と聞かれたら、タバコの真似っこをした「ココアシガレット」や「シガレットチョコレート」、底までほじくり回して食べた「モロッコヨーグル」、餅やグミのような触感が癖になる「フルーツの森」、オリオンの「ミニコーラ」などそれぞれ子ども時代に夢中になった駄菓子がいくつか浮かぶだろう。

 今回は、我々にとっては想い出深く、令和の子どもにとっても新鮮で楽しい「遊べる駄菓子」を中心に振り返ってみようと思う。

■友だちと一緒にワイワイ楽しめた駄菓子

 駄菓子屋さんには、1人はもちろん、友だちとワイワイ楽しめるお菓子もたくさんあった。

 たとえば、チーリン製菓から発売されている「プチプチうらないチョコ」がそうだろう。アルミシートの中に18粒のコーティングチョコが入っていて、1粒ごとに「おしゃべり」「ねがいごと」などの占い結果が書かれていた。1粒が小さいので食べ応えはあまりないが、ちょっとした運試し感覚で「れんあいがバツだー!」などと友だちと盛り上がりながら一気に食べてしまう楽しい駄菓子だった。

 現在販売されている商品は味によって占い項目が違い、中には「ぼうけん」「カラオケ」や「メルトモ」という具体的すぎる内容もある。なお、1985年から発売されている同商品だが、2023年3月出荷分からはじめて20円から30円に値上げ。同社の公式Xで「ごめんなさい」という文字とともに発表された値上げだが、昭和時代から変わらぬ価格で子どもたちを楽しませてくれていたことに、驚きの声が多数寄せられていた。

 買ってから遊ぶというより「買う」工程が楽しかった駄菓子だが、筆者はコーセーの「糸引き飴」も大好きだった。束ねられた糸の中から1本引っ張ることで、様々な味、様々な大きさの飴がついてくるといういたってシンプルなこの駄菓子。友だちと誰が一番大きいのを当てられるかでワイワイし、みんなで口から糸を垂らしながら帰路に着いたものである。

 平成に入ってからの駄菓子でいえば、1990年発売の「まけんグミ」や1993年発売の「超ひもQ」も友だちと盛り上がれる商品だろう。グーチョキパーを使い分けてじゃんけんしたりどこまで伸びるか引っ張ったり、「ひもQ」シリーズに至っては編み物をしたり綱引きをしたりしている子どももいた。しかし、「ひもQ」は生産設備の老朽化により2019年に生産が終了している。

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