■デビュー作で演じた悲劇のキャラ! 『金田一少年の事件簿』窪塚洋介さん
『金田一少年の事件簿』(原作・原案:天樹征丸さん/金成陽三郎さん、漫画:さとうふみやさん)は、かの有名な名探偵・金田一耕助の孫である金田一一が主人公として描かれ、アニメ化やドラマ化など数多くの作品でメディアミックスされている人気シリーズだ。
1995年に実写ドラマ化を果たした本作は、主演に堂本剛さんをむかえ高視聴率を叩き出すヒット作となる。実写化シリーズのなかでもとりわけ人気が高い初代シリーズだが、そんな本作に登場していたのが、窪塚洋介さんだ。
実はこれがデビュー作だったという、当時16歳の窪塚さん。彼が出演したのは「首吊り学園殺人事件」というエピソードだ。学園を舞台に、“連続首吊り殺人”が巻き起こる衝撃的な内容の事件が描かれているのだが、窪塚さんは事件の前にいじめが原因で首吊り自殺をしてしまったとされる生徒・深町充役として出演している。
事件の重要なキーパーソンでもある深町。あどけなさの残る窪塚さんはまさに“美少年”そのもので、儚さと危うさを兼ね備えた風貌もあり、当時から存在感がすさまじい。
1998年に放送されたドラマ『GTO』で注目を集めた窪塚さんのデビュー作については、あまり知られていないかもしれない。また、本作では「ヨースケ」という名義だったことから、キャスト欄を見ても出演に気づけなかった人も多いようだ。
大物俳優たちのデビュー作や下積み作品は、振り返ってみると彼らの“贅沢すぎる”使い方に驚かされる。「そんなちょい役で?」と、思わず目を疑いたくなるような端役で命を落としていった彼ら。しかしたった数分の出演でも、どこか見る人の心に残る存在であることは確かだ。