『白鳥麗子』に『エースをねらえ!』も完璧な再現度…! 漫画実写化ドラマで規格外の「お嬢様役」がハマりすぎていた女優たちの画像
ドラマ『エースをねらえ!』 DVDBOX

 漫画やアニメの「お嬢様キャラ」といえば、優雅な立ち振る舞い、「ですわ」といった独特の口調や「オホホ」というクセのある笑い方を思い浮かべる人が多いだろう。中には強烈な個性を放つお嬢様もいるが、いずれの特徴も漫画の中ではやや誇張して描かれやすく、実写化ドラマや映画でそのキャラを再現するのは難しいものだ。しかし、中には「お嬢様役」を見事に再現した女優たちがいる。今回は、そんなお嬢様役がハマっていた女優を振り返ってみようと思う。

■元祖実写お嬢様!?『白鳥麗子でございます!』松雪泰子

 高飛車でわがままな性格に「ホーッホッホッホ」という高笑い、自分が世界の中かのごとく立ち振る舞う圧倒的なお嬢様・白鳥麗子。彼女のキャラクターは、後の漫画におけるお嬢様キャラに大きな影響を及ぼした。

 彼女が主人公の漫画『白鳥麗子でございます!』は、1987年から『mimi』で連載された鈴木由美子さんによる人気作品だ。実写ドラマは1989年の鈴木保奈美さんが主演を務めた作品が初となるが、その後1993年に松雪泰子さん、2016年には河北麻友子さん主演でドラマ化されている。

 3人の女優によって実写化されている「白鳥麗子」だが、最もハマり役だったのは松雪泰子さんだろう。上品で美しい顔立ちの松雪さんが演じた白鳥麗子は、独特の笑い方も世間の常識が通用しない破天荒ぶりも原作漫画のイメージに近かったように思う。さらに一途に哲也を想う健気な姿とのギャップも視聴者に強いインパクトを与えた。

 当時の松雪泰子さんはまだ女優として駆け出しの頃だったこともあり、白鳥麗子という強烈なキャラを演じるのはある意味体当たりだったと言える。その結果、ゴールデンタイムでの連ドラ初主演作品となった『白鳥麗子』は大ヒットし松雪さんは人気女優への道を切り開いた。

■才色兼備な社長令嬢『トリリオンゲーム』今田美桜

『ビッグコミックスペリオール』にて2020年から連載中の原作・稲垣理一郎さん、作画・池上遼一さんの漫画『トリリオンゲーム』。キャリアも経験もない大学生のハルとガクが、トリリオンダラー(1兆ドル)を稼ぐために企業し、あの手この手で成り上がっていく物語だ。

 同作には、ドラゴンバンクの社長令嬢・桐姫こと黒龍キリカというお嬢様が登場する。彼女は高飛車で世間知らずなお嬢様キャラとは違い、桐姫はドラゴンバンクの取締役を務めるほど非常に頭が切れるビジネスウーマンだ。そんな桐姫を2023年7月に放送された実写化ドラマで演じたのが、今田美桜さんだった。

 今田さんはどちらかといえばキュートなイメージが強いが、同作ではクレバーで冷酷な一面も持つ桐姫をクールな演技で見事に再現し、視聴者からも「今田さんの桐姫がかっこいい!」と称賛の声が集まった。

 また、同作では桐姫のハイブランドで固めた豪華絢爛な衣装も話題となった。たとえば黒のワンピースにショッキングピンクのブーツ、ヴァレンティノのミニワンピに全身赤で統一したトータルコーデ、総レオパード柄のロングワンピースなど、一般人では中々着こなせないであろう個性的なファッションのオンパレード。今田さんだからこそ、バチっとハマっていたといっても過言ではないだろう。

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