中条比紗也さん『花ざかりの君たちへ』も!今振り返ると豪華俳優が集結しすぎだった実写学校系ドラマ3選の画像
花とゆめCOMICS『花ざかりの君たちへ』第23巻(白泉社)

 人気漫画を原作とした実写化ドラマは、若手俳優の登竜門の一つ。過去のドラマでは、今やベテランとなった俳優たちのデビュー作や現在人気のある俳優たちが出演している作品もあり、改めて見るとキャストの豪華さに驚かされる。

 たとえば、反町隆史さん演じる鬼塚英吉の破天荒な教師ぶりが大ヒットした1998年版のドラマ『GTO』(フジテレビ系)。『週刊少年マガジン』で連載中だった藤沢とおるさんの漫画を原作とした同作では、若かりし頃の窪塚洋介さんやブレイク前の小栗旬さんのフレッシュな演技が見られる。

 特に学校を舞台とした作品では、生徒役として多くの若手俳優が集められることもあり、意外なキャストが出演していたということも珍しくない。今回は、過去の実写化ドラマから、豪華俳優が集結した「学園もの」作品をいくつか振り返ってみたい。

■ヤンクミの体当たり教育『ごくせん』

 まずは森本梢子さんの漫画を原作としたドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)。ドラマは2002年、2005年、2008年と3シリーズに渡って放送されており、白金学院、黒銀学院、赤銅学院とそれぞれヤンキーの多い私立男子高校が舞台となっている。原作漫画を踏襲しているのは第1シリーズで、2からはドラマオリジナル要素が強い。

 主人公は任侠組織「大江戸一家」組長の孫娘であり、赤ジャージに眼鏡、おさげスタイルの新任教師・山口久美子こと「ヤンクミ」。何事にも筋を通す一本気で情熱的な性格で、生徒たちと全力で向き合いながら心を通わせていく。生徒想いなヤンクミの熱血指導は多くの視聴者の心を掴み、軒並み高視聴率を叩き出した。

 そして、同作に出演した生徒たちは当時も今も人気の高い俳優ばかりだった。特に第1シリーズは松本潤さん、小栗旬さん、成宮寛貴(平宮博重)さん、脇知弘さん、松山ケンイチさん、上地雄輔さん、ウエンツ瑛士さんという錚々たる顔ぶれ。ちなみに松本さんと小栗さんは同作の後、2005年放送の『花より男子』でも共演し、本格的なブレイクを果たす。

 さらに、第2シリーズは亀梨和也さん、赤西仁さん、速水もこみちさん、小池徹平さん、水嶋ヒロさん。第3シリーズは髙木雄也さん、三浦春馬さん、三浦翔平さん、中間淳太さん、桐山照史さんといったフレッシュな人気アイドルや俳優が出演していた。 

 再開を望む視聴者の声の多く、2005年には出演者たちが集結して名場面を振り返るテレビ番組『ごくせん同窓会スペシャル』が、2009年には『ごくせん THE MOVIE』が上映されている。

■夢にときめけ!明日にきらめけ!!『ROOKIES』

 10月15日からスタートしたTBS系日曜劇場『下克上球児』では、落ちこぼれの高校野球チームの選手として多くの若手俳優が出演しているが、2008年のTBS系ドラマ『ROOKIES』を思い出したという人も多いのではないだろうか。

 同作は、喧嘩に明け暮れる不良ぞろいだった野球部が1人の熱血教師との出会いをきっかけに甲子園出場を目指す青春スポーツドラマで、1998年から2003年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された森田まさのりさんの漫画を原作とした作品。

 ヤンキーたちをまとめあげる熱血教師・川藤幸一を演じたのは、同作がドラマ初主演となった佐藤隆太さんだ。野球と向き合いながら成長を遂げていくストーリーも素晴らしかったが、放送時はキャストが豪華な点も話題となった。

 二子玉川学園(通称ニコガク)野球部の主要メンバーは、市原隼人さん、小出恵介さん、城田優さん、中尾明慶さん、高岡蒼甫(高岡蒼佑)さん、桐谷健太さん、佐藤健さん、五十隼士さん、川村陽介さんなど。さらに、ライバルとなる目黒川高校のメンバーとして上地雄輔さん、川藤の元教え子として森山未來さん、御子柴の姉役に綾瀬はるかさんといった実力派俳優も出演していた。佐藤さんは『仮面ライダー電王』を終えたばかりのタイミングであり、まだまだ特撮ファン以外には知られていない俳優だった。

 なお彼らの卒業を描いた2009年の映画『ROOKIES-卒業-』では、ニコガク野球部のルーキー赤星役に山本裕典さんが出演している。さらに、ニコガク生徒のちょい役でユージさんと山田親太朗さんも出演しているので、チェックしてみてほしい。

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