「ほほえみのつえ」に「スネークソード」も…『ドラクエ』シリーズで1回しか登場しなかったレアな武器&防具の画像
ファミコン用ソフト『ドラゴンクエスト4』(編集部撮影)

ドラゴンクエスト』シリーズにはさまざまな武器や防具が登場する。シリーズを通じて定番の「どうのつるぎ」や「はがねのつるぎ」、「かわのよろい」など、冒険を楽しませてくれるものだ。

 だが、なかにはシリーズを通して“1回しか登場しない”というレアな武器と防具が存在する。そんないつの間にか消えていた、レアアイテムたちを紹介していきたい。

■モンスターをにっこり微笑ませて休ませる? 使い勝手が悪い『ドラクエ4』の「ほほえみのつえ」

 需要があるのか? と思わず聞きたくなるのが、『ドラクエ4』に登場する「ほほえみのつえ」だ。武器屋では販売しておらず、カジノの景品となっている。武器になるので攻撃力もあるのだが、ファミコン版ではコインが1000枚も必要になるので、裏技でも使わない限りなかなか手に入れるのは難しい。

 クリフトやミネアはほかにも強い武器を装備できるし、ブライとマーニャは力が低いので戦闘では攻撃呪文のほうが有力となる。そうなれば戦闘中に道具として使うしかないのだが、このアイテムはなんと敵モンスターをにっこりと微笑ませて1ターン休みにできるというのだ。

 いやいや、この緊迫したバトル中に微笑ませるって……。しかも敵モンスターってこちらを全力で殺しにくるようなヤツらだぞ。殺伐とした雰囲気のなかで急ににっこり微笑むなんて……シュールすぎる光景といえるだろうな。

 しかし、この武器は効率が悪い。なんせ敵単体にしか効かないし、ファミコン版は第5章になるとAIでこちらが操作できないので、仲間もほとんど使ってくれない。普通に倒した方が遥かに楽である。

 使い勝手が悪いのはリメイク版でも同様で、道具として使った人は少ないだろうと思う。しかも売っても67Gと残念な金額。この武器、もはや飾り用なのではないのか? だってカジノの景品だし、非売品ということなので武器職人も量産を目的にしていないのだろう。

 せめて敵グループに効果があるなら、もう少し役立ったのかもしれない。

■父の形見と同等とはいえ…使用キャラがいなくて買うことがなかった『ドラクエ5』の「スネークソード」

 次は、『ドラクエ5』に登場する「スネークソード」だ。特殊効果もないので単純な打撃系の武器といえる。ルラフェンで購入できるようになるが、主人公はこの時点では基本的に「パパスのつるぎ」を装備しており、攻撃力がほとんど同等なのであえて購入することもなかった。

 まあ、父の形見である「パパスのつるぎ」と同等の武器なので、この時点ではなかなか強い武器なのだが、如何せん仲間モンスターで装備できるヤツも少ない。

 可能性がありそうなのは、「くさったしたい」のスミスや「ドロヌーバ」のヌーバ(リメイク版のみ)だろう。前者は防御力が低いので、なかなか前線には出しづらい。後者は仲間にしづらい面もある。

 ……というか、ルラフェンの時点で編成するパーティーは、主人公に「スライムナイト」と「キラーパンサー」、そしてあと一人(一匹)は「ドラゴンキッズ」、「エビルアップル」(リメイク版のみ)、「おばけキノコ」(リメイク版のみ)あたりが有力でもある。

 仲間モンスターに武器や防具をすべて買い与えるのは大変だ。しかし、馬車にいそうなメンバーには買いづらいもの。スミスやヌーバが馬車の隙間から残念そうな顔をしていそうだが、もはやホラーで気持ち悪いのでそっとしておこう。

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