1987年にファミコン用RPGとして『ファイナルファンタジー』が発売されて以来、現在まで数々のタイトルがリリースされてきた『FF』シリーズ。
「モルボル」のような見た目の不気味なモンスターや「サボテンダー」のようなかわいらしい敵、または「ベヒーモス」や「サラマンダー」のようないかにも強そうなモンスターまで、プレイヤーに強い印象を与えてきた『FF』の敵キャラたち。そんな中で、シリーズ特有のファンタジー世界観とあいまって、他RPGにはない“セクシーさ”で少年少女をドキドキさせてきたのが女性タイプのボスたち。
後年のグラフィックが進化した『FF』作品でも『ファイナルファンタジーVIII』の「アルティミシア」や『ファイナルファンタジーⅩ』の「ユウナレスカ」など、セクシーなボスキャラが登場したが、特にスーファミ時代の『FF』では、ドット絵ゆえにいろいろと想像をかきたてられたもの。
今回はスーファミ時代に発売された『ファイナルファンタジーIV』から『ファイナルファンタジーVI』までに登場した、ちょっぴり“セクシー”だった女性ボスキャラを振り返りたい。
■それは水着ですか? 竜巻をまとったバルバリシア
まず紹介するのは、『ファイナルファンタジーIV』より「風のバルバリシア」だ。ゴルベーザ四天王の一人として、主人公・セシルたちが3番目に戦う彼女は、風を操り、HPを一桁にする「トルネド」を使用する女性タイプのボスキャラ。竜巻を身にまとうことで、物理攻撃が効きにくくなるギミックがあり、特に弱点らしい弱点もない、いやらしい相手だ。
そんな彼女とは、冒険中盤のゾットの塔で対戦することになるが、戦闘シーンでのバルバリシアは背丈よりも長い金髪に、小さめのビキニを着たデザインで非常にセクシー。風を身にまとっている際は、竜巻で見えなくなるものの、「カイン」のジャンプで解除でき、再びビキニスタイルをさらすことができる。
その後彼女の姿は、バブイルの巨人内でゴルベーザ四天王の連戦で再び拝むことができる。四天王3番手だったのだが、なぜかこのときはトリを務めている。
ちなみに、戦闘前には彼女との会話があるのだが、カインに名前を呼ばれ、「なれなれしく よぶでない!」とSっ気な感じを出してくる。
■服ではなく蛇を着ているメリュジーヌ
次に紹介するのは、『ファイナルファンタジーV』より「メリュジーヌ」だ。次元の狭間に封印されていた彼女はラスボス・エクスデスの配下になり、主人公・バッツの仲間の一人であるレナに憑依。バッツたちがピラミッドを攻略し、長老の木の前に差し掛かったところで、パーティを襲う。
飛竜の捨て身の攻撃によって、レナの体から切り離され正体を表すが、その姿は、全身に蛇を巻きつけているだけ。肝心なところは蛇で隠れて見えないものの、ほぼ全裸といっても差し支えないデザインだ。服や布やらは何も身につけておらず、蛇をまとっている、という表現が正しいのだろう。
ドット絵時代の『FF』ながらポーズや表情がセクシーで、髪をなでるように右手を上げ、脇は見えてしまっている。肝心のバトルとしての強さだが、「まどうしハイン」など『FF』シリーズおなじみの「バリアチェンジ」の使い手でもある。タネが分かってしまえば苦戦はしないが、知らずに戦うと痛い目にあう。