9月21日から千葉県・幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2023」にて「日本ゲーム大賞2023」が発表され、カプコンから2023年3月に発売されたゲーム『バイオハザードRE:4』が年間作品部門の優秀賞を受賞した。
本作は、2005年に発売されたサバイバルホラー『バイオハザード4』のリメイク。アメリカのエージェントであるレオン・S・ケネディが、誘拐された大統領令嬢アシュリー・グラハムを救い出すというストーリーの大筋はそのままに、描写の追加やアレンジ、システムの改修など、現代向けの再構築が成されていた。
本稿では、そんな『バイオハザードRE:4』および『バイオハザード4』に登場するクリーチャーのなかから、とくに怖ろしい敵を3体ピックアップして紹介しよう。
■即死攻撃を持った恐怖のチェーンソー男
まずは、『バイオハザード4』の序盤。最初に訪れる村でレオンは村人から襲撃されるが、そのなかにチェーンソーを担いだ男が現れる。リメイク版では麻袋から覗く血走った目がより鮮明になり、威圧感も倍増している。
チェーンソーを持った男が出てくるのはホラー映画でもよくあるが、本作はゲームで、レオンが切り刻まれるかどうかはプレイヤーの腕にかかっている。プレイし始めていきなりチェーンソーの轟音とともに訪れる修羅場に、驚いたプレイヤーも多いだろう。
そんなチェーンソー男はすべての攻撃が即死。振り回すチェーンソーに触れれば、その場でゲームオーバーになる。攻撃に当たると、原作ならレオンの首が飛び、リメイク版では胴体を貫かれる。リメイク版ではチェーンソーが体を貫くまでにやや間があり、歯が胴体の肉を細切れに削り取っていく様が想像できて、オリジナルよりも痛々しく思えた。
■複数の弱点を撃たねば倒せない敵、リヘナラドール
撃たれても瞬時に傷が回復するなど、圧倒的な再生能力を持つリヘナラドール。体内に寄生している虫をすべて撃たなければ倒せないというしぶとさを持ち、その虫の位置を判別するにも、専用の赤外線スコープが必要になる。
足を撃つと動きを止められるが、その後は胴体をつかって跳ね回るようになり、余計に手が負えなくなる。リヘナラドールと初めて戦う場所が閉所なのもあって、ときには接近戦もしなくてはならない状況に焦ったプレイヤーもいるだろう。
ちなみに、リヘナラドールの変異型としてアイアンメイデンが登場する。こちらはリヘナラドールの全身に無数のトゲを生やしたような外見が特徴で、レオンをつかんで引き寄せて串刺しにする技が追加されている。リメイク版では倒したリヘナラドールがアイアンメイデンにその場で変異するパターンが追加され、より厄介な敵になった。