『ナイトライダー』をご存じだろうか。正義感の強い元刑事と人工知能を搭載したスーパーカーが、悪を許さないコンビとして活躍するアメリカドラマである。
本日2023年9月30日は、本作のファミコンゲームが発売されて35周年だ。海外のドラマや映画を原作としたファミコンゲームも『グーニーズ』に代表されるように面白い。
そこで今回は、「ナイトライダー」はドラマではあるが、海外映画を原作とした懐かしいファミコンソフトを紹介していこう。
■ファンタジー映画が原作! 難易度は高かったアクションゲーム『ラビリンス 魔王の迷宮』
1987年1月に徳間書店から発売されたのが『ラビリンス 魔王の迷宮』だ。原作は前年に公開されたデヴィッド・ボウイさん主演の映画となっている。ヒロイン役はまだ若手だったジェニファー・コネリーさんでとっても可愛かった。
ファンタジー映画で魔王役だったこともあり、当時小学生だった筆者はデヴィッド・ボウイさんが世界的なロックミュージシャンとは知らず、派手な俳優だとしか思わなかったな。
さて、ゲームの方はアクションゲームとなっており、これがまた難易度がめちゃくちゃ高い。迷宮を進んでいき、弟を助けるという原作に忠実なのはいいが、敵キャラのスピードが速いこと……。当時のファミコンは難易度の高いゲームが多かったが、これもその分類に入るだろう。筆者も友人に借りてプレイしたが、クリアできなかった。友人も当然ながらクリアできずに放置していたらしい。
そういえば体力となるライフが残り時間という設定は斬新だった。今ならクリアできるかもしれないので、時間があれば映画を見直してまた遊びたいものである。
■“サソリベイダー”って何!? 世界的名作を見事にゲーム化した『スター・ウォーズ』
超大作といえる映画をゲーム化したのがナムコ(現:バンダイナムコエンターテインメント)の『スター・ウォーズ』だ。1987年12月に発売されており、素晴らしいグラフィックが話題となった。
さて、このゲームは非常によく出来ている。昨今ではクソゲー扱いされることも多いのだが、当時遊んだ側からすると筆者はそう思わない。スタッフも結構頑張って世界観を近づけていると思ったものだ。
オープニングからファミコンの音源でもあの壮大なテーマ曲が再現できているのだから、それだけでテンションが上がる。そして画面がスクロールされて巨大なスター・デストロイヤーが登場するシーンは圧巻だった。
基本は横スクロールアクションゲームで、敵を倒しながらフォースを高めていく。ミレニアム・ファルコン号での3Dシューティング、デス・スターからの脱出の縦スクロールシューティングと飽きさせない展開も用意している。
今振り返っても当時としては素晴らしいデキだとは思うのだが、原作への思い入れがあって「再現度が低いし難易度は高いしでつまらない」という人もいるだろう。確かにダース・ベイダーと思ったらまさかの“サソリベイダー”だったのにはビックリしたし、シスの暗黒卿に怒られないか心配になってしまった。
そういえば、映画『スター・ウォーズ』といえば20世紀FOX(現:20世紀スタジオ)のロゴとテーマ曲がワクワク感を煽るのだが、ナムコ風にアレンジしてあって制作陣のセンスを感じたな。