■映画を知っていると楽しめる? 怒っているのが本当なのか分からない『ランボー』

『スター・ウォーズ』と同日に発売されたのが、こちらも名作映画を原作とした『ランボー』(パック・イン・ビデオ、現:マーベラス)だ。1985年に公開された「ランボー/怒りの脱出」が原作となっている。

『ランボー』は横スクロールのアクションゲームで、武器も現地調達となかなかシビア。映画でお馴染みとなった弓矢も装備できる。途中で捕まってしまうところやCIAの裏切り、女性エージェントのコー・バオの活躍といったところは、映画を観ていないとちょっと分かりづらいだろう。

 単調なアクションゲームなのだが、随所に映画のワンシーンが入っているので、ランボー好きならおすすめといえる。筆者もランボーシリーズは大好きだから楽しめた。

 ただ、ラストでヘリコプターにジャンプしながら手りゅう弾を投げつけるところや、基地に戻って「怒」マークの飛び道具を放つところ、しかも当たった相手はカエル(!?)になる点など、不思議な部分はあったな…。あれって本当に怒っていたのかよく分からんものだった。

■ゲームは映画よりも面白かった? 見やすいグラフィックで操作性に優れた『W・I・L・L・O・W』

 最後は1989年7月にカプコンから発売された『W・I・L・L・O・W』だ。前年に公開された映画『ウィロー』が原作で、アクションRPGとなっている。ファミコンでも中期の作品であり、グラフィックも見やすくて操作しやすいシステムはさすがカプコンといったところだろう。

 本作は映画を知らなくても楽しめるあたり、かなり面白いゲームといえる。筆者も映画を観たのは社会人になってから。映画ファンとなって初めてロン・ハワード監督作品だったことを知り、レンタルしてきたものだ。

 主人公のウィローしか操作できないのは残念だが、剣の振り回しや敵キャラのモーションなど、その分作り込んでいる世界観は当時のアクションRPGではかなり上位のデキだった。

 

 他にも映画を原作としたゲームはあるのだが、ここでは紹介しきれない。いずれも映画に負けないクオリティになっており、ファミコンのドット絵で再現している点も素晴らしいものだ。

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