■雑誌特集で見てビビった「鉄騎」専用コントローラー

 ファミコンから時代が進むと格闘ゲーム用のスティックや『ビートマニア』や『ドラムマニア』といった音ゲー専用の周辺機器なども発売され、ゲームのジャンルが幅広くなるに従って、遊び方も多様化していった。

 ゲーム誌を見ては、次にどのようなゲームが発売されるのかとワクワクしたものだが、そんな中で特に衝撃的だったのは、2002年にXboxから発売された『鉄騎』専用の巨大コントローラーである。

 カプコンから発売された同作は、二足歩行のロボット操る3D操縦アクションゲームで、本格的な「操縦」の感覚が味わえる意欲作。コントローラーもそれにふさわしく、組み上げることで横幅88センチ、奥行き26センチ、ボタン約40個に、レバー2本と3つのペダルがついた、まるで巨大ロボットのコクピットのような操作パネルができあがる。作りも重々しくしっかりとしていて、まるでゲームセンター用のゲーム筐体の一部のよう。

 当時はこの巨大コントローラーが大いに注目され、ニンテンドーゲームキューブやドリームキャストやプレイステーション2の陰に隠れがちなXboxごと買う人も少なくなかった。大型モニターも併せて完全なゲーム環境でやる『鉄騎』は、さぞや爽快なことだろう。今でも憧れるコントローラーである。

 どれも、かなり昔の周辺機器だが、今でも触ってみたい魅力がある。初代「ゲームボーイ」の重厚さも、今となっては無駄が多い設計ではあるが、「凄いメカを触っている」感は、未だにどのゲーム機よりも強い。この先もロマン溢れる周辺機器の登場に期待したい。

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