■二階堂ふみ『日々ロック』主人公の運命を変えたヒロイン・宇田川咲
国際医師の柚木薫役の二階堂ふみさんは、2014年公開、榎屋克優さん原作の『日々ロック』で、主人公・日々沼拓郎の運命を変えたヒロイン・宇田川咲を演じている。
『日々ロック』は、勉強もスポーツもできないいじめられっ子であった主人公・日々沼拓郎が音楽を通してさまざまな経験をし、ロックスターとして成長していく物語だ。
咲は演奏がダメだとステージに乱入し、日々沼の頭をビンでかち割ってしまうようなロック魂あふれる女性。一方、巷ではトップアイドルとして人気な『日々ロック』の強烈なヒロインでもある。
咲を演じた二階堂ふみさんも、作中では革ジャンを着るロックな女性と、キラキラした衣装でダンスするアイドル姿の両方を披露している。ちなみに、映画のラストは熱く、そして泣ける。
■二宮和也『GANTZ』ガンツに呼ばれた大学生・玄野計
最後は、テロ組織"テント"のナンバー2・ノコル役の二宮和也さん。2011年、前編後編の2部構成で公開された奥浩哉さん原作のSF作品『GANTZ』に出演。二宮さんは、主人公である玄野計を演じている。
玄野は就職活動中の普通の大学生だったが、謎の黒い玉ガンツに呼ばれ、戦いの才能に目覚めていく。
二宮ら出演者たちが着た黒い"ガンツスーツ"はこの作品を象徴するもので、男性も女性もボディラインがはっきり出るようなセクシーなコスチュームだった。当時のインタビューで、なんとこのガンツスーツは1着50万円もの高価な衣装だったことが共演者の松山ケンイチさんによって明かされている。
まさに“芸術品”のような衣装を身につけ、未来的な武器や刀を駆使して未知の星人たちと戦うアクションシーンは唯一無二のカッコよさがあるので必見だ。
今回は、人気ドラマ『VIVANT』出演中の俳優たちが、いろんな格好で出演していた漫画・アニメの実写映画を集めてみた。それぞれが原作の雰囲気を守りつつ、そこに役者としての解釈も加えながら見事にそのキャラクターを演じており、さすが人気と実力を持つ日本を代表する俳優たちだと感じた次第だ。
なかには、漫画・アニメ原作の映画でしか見られないような衣装やコスチューム姿もあり、ファンとしては貴重な映像の数々を見られて嬉しい限りだった。