■往年の名作ヤンキー漫画のヒロイン!『ろくでなしBLUES』七瀬千秋役:小沢真珠さん・山口もえさん・大政絢さん
往年の名作ヤンキー漫画といえば、森田まさのりさんの『ろくでなしBLUES』を忘れてはならない。1996年に実写映画化を果たし、1998年には第2作目が公開。さらに2011年にはテレビドラマ化……と、何度も実写化されるほど人気を誇る名作だ。
主人公・前田太尊が、拳で暴れ回る“王道ヤンキー道”を描いた本作。ボクシングの世界チャンピオンを夢見たり、四天王との激闘が描かれたりとワクワクするような展開が盛りだくさんなのだが、そんな本作でも七瀬千秋というヒロインが登場する。
作中、ポニーテールで登場する彼女は、見た目もかわいく人に優しく誰からも愛されるヒロインだ。太尊を守るために大切な髪を切り落とすなど、芯の強さもかね揃えたパーフェクトな存在なのだが、実はファンからはなぜか好まれない“嫌われヒロイン”でもある。
同じく名作の『タッチ』に登場する“南ちゃん”のように、あまりに“できすぎた”ヒロインは、読者をイライラさせてしまう展開も多いため嫌われる傾向にあるのかもしれない……?
そんな悲しい“サガ”を持つヒロイン・千秋を、歴代の実写化作品では小沢真珠さんや山口もえさん、大政絢さんが演じている。
映画第1作目は昼ドラ『牡丹と薔薇』で悪女を演じ大ブレイクする小沢さんの意外な(!?)かわいらしい姿を見ることができるし、2作目では普段は穏やかな印象の強い山口さんの強いまなざしにドキリとさせられる。また、テレビドラマ版でプレッシャーを感じながらも、熱く千秋を演じた大政さんのガッツも見どころだ。
嫌われヒロインとしての賛否両論はあれど、スクリーンのなかの彼女たちは、見事な清純派ヒロイン・千秋として作品に華を添えていた。
ヤンキー漫画の実写化で重要なキャラクターを見事に演じた彼女たち。見た目のかわいさはもちろんのこと、思わず目を奪われてしまうような仕草など、彼女たちの魅力は破壊力満点だ。時代を超えて愛されるヤンキー作品で輝く彼女たちの活躍を、ぜひこの機会にもう一度振り返ってみてはいかがだろうか。