■意外な故障個所「ACアダプター」根元の断線
40年近く経ったいまでも、電源を入れればしっかり起動するファミコン。驚くほど丈夫です。その一方で、思った以上に故障しやすかったのがACアダプターでした。
ACアダプターの本体部分は黒くて重くて丈夫なのですが、付け根とケーブルの境目辺りが思った以上に断線しやすいのです。たぶん、あっちこっちに曲げられるからでしょうね。アダプターにコードをグルグルと巻き付けて片付けるのも良くない行為でした。
しかも、完全に断線してるなら諦めがつくものの、曲げる角度によって通電したり切れたりするので、微妙に使えたりもします。ACアダプターひとつで1500円ぐらいしましたから、私もだましだまし使いつつ、最終的には「PCエンジンのアダプターを使いまわせばいいか」と誤魔化していた覚えがあります。
■「一日一時間」だが、その目を盗んで…!
ゲームが楽しければ楽しいほど、時間を忘れて遊んでしまうもの。それにいい顔をする親は、なかなかレアだと思います。
残念ながら私の両親はそのレア枠に入っていなかったようで、シッカリバッチリファミコンで遊ぶ時間を制限されてしまいました。まぁ、遊んでばかりいた自分が悪いのですが、その代償にあとちょっとでクリアできるというところで時間切れで泣く泣く電源を切ったことも片手どころか両手でも数え切れないほどありました。とはいえ、欲望には逆らい難いもの。私のように親の目を盗み、隠れて遊んでいた人も結構いるのでは?
■隠されるファミコン、ソフト、そして…
しかし、親も隠れて遊んでることは余裕で看破してます。その結果、ファミコン禁止令が発令され、ファミコンが取り上げられます。そうはいっても遊びたいのは遊びたい。なんとか隠し場所を発見し、また隠れて遊ぶ。それもバレてより手の届かないところに隠される……。
それがエスカレートする一方、親もファミコンについての学習が進み「本体だけ隠す」「カセットだけ隠す」「両方ともバラバラに隠す」など巧妙になっていき、最終的に「ACアダプターだけ隠す」という最小の手間で最大の効果を発揮する策を編み出してきます。
なまじ本体やカセットは目の前にあるだけに、効果は絶大です。同じようなことをされて、私のように絶望に打ちひしがれた人もいるのではないでしょうか。
なんだか子どものころのファミコン生活を暴露しただけのような気もしますが、似たような目にあった、当時ファミコンキッズだった方も結構いるのではないかと思います。もしかしたら、私なんかよりもすごいエピソードを持っている方もいらっしゃると思います。よろしければファミコン40周年のこの時期にぜひ披露してみませんか。