ギルバートにクラウドも… 歴代『ファイナルファンタジー』のダメダメだけど愛すべき“ヘタレキャラ”たちの画像
『FF1&2』『FF3』『FF4』『FF5』『FF6』『FF7』『FF7リメイク』(編集部撮影)

 1987年に初代『ファイナルファンタジー』が発売され、現在『ファイナルファンタジーXVI』までが発売されている『FF』シリーズ。外伝やリメイク版なども数多く発売され、それらを含めた累計出荷本数・ダウンロード本数は1.6億本を突破した。まさに日本を代表する超人気RPGゲームである。

 バトルシステムの秀逸さや美しいグラフィックにくわえ、本シリーズの最大の魅力といえるのが、個性あふれるキャラクターたちではないだろうか。

 そこで今回は『FF』のキャラの中から、歴代のヘタレキャラたちに注目してみる。ダメダメな彼らが、それでも立ち上がって頑張ろうとする愛すべき姿を紹介していこう。

■FF史上最も役に立たない男!? 『FF4』ギルバート

 最初に紹介するのは、『FF4』に登場する吟遊詩人のギルバート・クリス・フォン・ミューア。本シリーズのヘタレキャラといえば、真っ先に彼を思い浮かべる人も多いだろう。実際、一部のファンの間で彼は“FF史上最も役に立たない男”とまで評されてしまっている。

 ギルバートはほとんど戦力にならず、ひたすら“かくれる”コマンドを繰り返さなければならない。そのうえ、ことあるごとに「うわあ!」と情けない叫び声をあげ、いいところを見せる場面も少ないため、どうしてもヘタレに見えてしまうのだ。

 頼りなさが目立つギルバートであるが、なんとその正体は亡国ダムシアンの王子だ。温室育ちでありながら、自分の家族や他人に対する思いやりを持ち続ける優しい人間でもある。そんな彼は主人公・セシルたちの仲間として、弱いながらも自分の役割を懸命に果たそうとするのだ。そしてラストバトルでは「みんな!ゆうきを!」と仲間を鼓舞するほど、成長を見せてくれた。

 ギルバートは単なるヘタレキャラではない。他者への思いやりや内面の強さを持ち、最後には彼なりの成長を見せた愛すべきキャラなのだ。

■忘れ去られた悲しきスナイパー『FF8』アーヴァイン

 次に紹介するのが『FF8』のアーヴァイン・キニアス。兵士養成学校・ガルバディアガーデンの生徒で、ガーデン随一の狙撃の名手として登場する。

 パーティーにももちろん狙撃手として加わった彼だが、終始チャラい行動が目立つせいで、あまり名狙撃手らしく見えない。おまけに狙撃の腕を披露する機会がほとんどなく、狙撃キャラという設定自体を忘れられかけるという悲しきスナイパーだ。

 そのアーヴァインがヘタレキャラとみなされている最大の要因は、皮肉にも、その狙撃キャラが唯一活きた“魔女暗殺任務”ではないだろうか。任務前、彼はさんざんカッコつけ大口を叩いていたのだが、いざ本番になると「や、やっぱり、だめみたいだ」と狙撃を躊躇しはじめる。そのシーンが印象的で、プレイヤーの多くは非常にガッカリさせられてしまったのだ。

 しかしこのアーヴァインの一連の行動には理由があった。『FF8』の世界では主人公・スコールを含め、主要キャラのほとんどが過去の記憶を忘れている。しかしアーヴァインは記憶を失っておらず、皆が知らない“魔女”の正体に気付いていたからこそ、狙撃ができなかったのだ。

 アーヴァインはただのチャラいヘタレというわけでなく、心の内では苦悩を抱えひとり苦しんでいた。それを知ると、彼の軽々しい言動もなんだか切ないものに見えてくる。

  1. 1
  2. 2
  3. 3