■『爆竜戦隊アバレンジャー』に出演していた田中幸太朗

 最後に紹介するのは、田中幸太朗さんだ。彼は今年で20周年を迎えるスーパー戦隊シリーズ27作目の『爆竜戦隊アバレンジャー』(2003年)に出演していた。

 田中さんが本作で演じたのは、弱冠14歳でアメリカの医師免許を取得するも、友人と呼べる人もおらず両親からもそれを期に養子に出されてしまう孤高の天才——アバレキラーの変身者・仲代壬琴だ。

 医者として不自由もない生活を送るも、常に虚無感を抱えていた仲代は、突然アバレキラーの力を手にすることになる。その力を最後まで破壊のために使おうとし、アバレンジャーたちとは対立していく……という役柄だった。

 田中さんを抜擢したプロデューサーは、“単なるヒーローではなく、悪の匂いがするのがよかった”と語っていたそうだが、激しい演技やダークな眼差しと、持ち前の魅力を存分に発揮していた田中さんは本作で一気に人気を博した。

 本シリーズは、20周年記念作品としてVシネクスト『爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』が、今秋公開予定だ。田中さん演じる壬琴を再び見ることができるということもあり、ファンがおおいに注目しているようだ。

 

 若手俳優の“登竜門”とも言われる『仮面ライダー』シリーズや『スーパー戦隊』シリーズから、今をときめく有名俳優たちが続々と輩出されているのはご存じの通り。

 今回紹介した役者たちの出演作は、いずれも20年ほど時が経っているが、当時20代だった彼らが現在も活躍しているのはファンにとっても喜ばしいことだ。大人の魅力が増した彼らの今後の活躍に、さらに期待が高まる。

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