■『バイオハザード リベレーションズ』よりレイチェル
最後に紹介するのは、外伝的な立ち位置の作品『バイオハザード リベレーションズ』に登場するレイチェル・フォーリーだ。時系列的には『バイオ4』と『バイオ5』の間になっている作品だ。
彼女は、アメリカの対バイオテロ部隊「FBC」のエージェントとして、物語の舞台である幽霊船クイーン・ゼノビアに潜入していた。しかし、船内にいたクリーチャーに襲われ、主人公の一人であるジル・バレンタインの目の前で無残にも殺されてしまう。
レイチェルに関しては、その素性は明らかになっていないため、その美しくセクシーな外見やかわいらしい声を聞いて、生きていた頃の姿を見たかったとプレイヤーの多くが思ったに違いない。前述した2名のキャラとは異なる悲しさを課せられたキャラといえるだろう。
筆者としては、ウイルスに感染してから間もなかったことで、戦闘の最中にレイチェルが発する「寒い…苦しい…」「怖いよ…誰か…助けて…」などのセリフが痛々しく、辛い気持ちになりながら戦ったのを覚えている。
今回は『バイオハザード』において悲劇的な運命を辿った元人間のクリーチャーの中から、特に筆者の印象に残っている3名のキャラクターを紹介した。
『バイオ』作品では、サブキャラや敵キャラにおける情報が手記や写真で残されていることが多い。こうした情報を調べることで、よりストーリーに没入できるためおすすめだ。次回プレイする際には、彼らの残した記憶や感情に触れてみてはいかがだろうか。