■時間をかければ絶対強くなれるのでクリアできる
ＲＰＧにおけるレベルの高さは、キャラクターの強さとほぼイコールです。レベルを上げるには時間がかかりますが、「復活の呪文」のおかげでその問題も解消されました。コツコツ遊び続けてレベルを上げ、お金をためて装備を整えれば、キャラクターは必ず強くなれます。強くなればゲームも進めるようになりますし、準備さえ整えばクリアできる。それが『ドラクエ』なのです。
当時のゲームは、アクションならばそれなりの腕前、アドベンチャーゲームなら難解な謎など、クリアするにはかなり高いハードルがあり、遊んでも最後までクリアできなかった人も多かったと思います。しかし、『ドラクエ』は、町などの会話をもとに謎を解き、レベルを上げれば誰でもクリアできます。この“時間さえかければ誰でもクリアできる”ゲームは当時としては珍しく、『ドラクエ』でゲームをクリアする達成感を初めて味わった人も多かったのではないでしょうか。そして、達成感という成功体験が、ゲームファンに『ドラクエ』の面白さ、ＲＰＧの面白さを強烈に印象付けたのではないかと思うのです。
■『ドラクエXII』や『HD-2D版ドラクエIII』も期待大！
“自分の手で物語を紡ぐ”インタラクティブ性や、少ない音色ながらも飽きさせないサウンドなど、『ドラクエ』に感じる魅力は人それぞれだと思います。そういった部分のほうが、ゲームを遊ぶ原動力になったという方のほうが多いと思うのですが、それを支えてきた縁の下の力持ち的なシステム部分があってこそだと思うのです。
ファミコンで『ドラクエ』が発売されて以来、『ドラクエ』はさまざまな進化を遂げ、数々のシリーズが発売されてきました。今回のドラクエの日にも、『ドラクエ』にまつわる新情報が何か発表されるかもしれません。３８年目を迎えた『ドラクエ』が、どんな新しい姿を見せてくれるのか楽しみですね。
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