日本のゾンビゲームといえば、多くの人が『バイオハザード』シリーズ(カプコン)を想像するのではないだろうか。『バイオハザード』といえばホラーだと思う方もいるかもしれないが、『バイオハザード』の面白さは、ホラー要素やアクションだけでなくストーリーにある。確立した世界観や目まぐるしく展開していくシナリオに、思わず引き込まれてしまうだろう。
今年の7月には映画『バイオハザード:デスアイランド』が公開予定であるため、これまでの作品のストーリーを整理しておきたいところ。そこで、まだ真実が明かされていない未回収の謎の中から、特に筆者が気になる謎5選を紹介する。
■2人の真の目的は? レイモンドとジェシカ『リベレーションズ』
2012年に発売された『バイオハザード リベレーションズ』のレイモンド・ベスターとジェシカ・シェラワットは、本作の鍵となるキャラクターとして登場した。レイモンドは、黒幕をあぶり出すために動く味方として、ジェシカは裏切り者の敵として、2人は敵対関係にあるように描かれた。
しかし、ラストシーンでは、敵対していたのは演技で、実は2人ともトライセルという製薬組織のスパイだったことが明かされた。
本作における2人の真の目的はウイルスの回収だったのだが、その使用用途や入手方法もわからずじまい。この作品以降、一切登場していないため、このラストシーンがどのような意味をもっているか、いまだ謎に包まれている。
■最強の少女の再登場はあるか? ナタリア『リベレーションズ2』
前述の『リベレーションズ』の続編で2015年に発売された『バイオハザード リベレーションズ2』のナタリア・コルダは、本作における重要キャラクターとして登場した。黒幕であるアレックス・ウェスカーが転生するための「器」としての素質を見込まれたことで、アレックスの人格を移植されてしまう。
作中では、転生は失敗したかに思われていたが、実はまだその成否も不明な状態だ。グッドエンドにおけるラストシーンでは、保護された家で、ナタリアが詩を読みながら、不敵な笑みを浮かべる……という後味の悪い意味深な終わり方をしている。
結局、ラストシーンに映ったナタリアが、アレックスなのかナタリアなのかはいまだにわかっていない。いつか、歴代『バイオ』において最強の少女と呼ばれたナタリアが再度登場し、謎が回収される日は来るのだろうか。
■多くの謎に包まれた組織、コネクション『バイオ7』
コネクションとは、2017年発売の『バイオハザード7 レジデント イービル』で初登場した謎だらけの犯罪組織で、世界中で暗躍しているものの、組織の規模や人員など、多くのことが謎に包まれている。
わかっているのは、ラスボスであるエヴリンというB.O.W.(人為的に開発された生体兵器)を生み出したことや、ベイカー家近くの廃鉱の奥に研究所があることや、主人公のイーサンの妻であるミアがコネクションに所属していたメンバーだったことくらいだ。次回作以降、クリスたちが戦っていく相手になる可能性があるため、覚えておきたい組織だ。