■キャラクターカスタマイズが楽しい『ココロン』
最後は1991年にタケルから発売されたファミコンソフト『ココロン』。こちらはAボタンでジャンプしてBボタンで射撃攻撃をするという横スクロールのアクションで、操作性やステージデザインなど、どことなく『ロックマン』を想起させるゲーム。というのも、実は同作の開発ディレクターは『ロックマン』『ロックマン2』を手がけた北村玲氏で、オーソドックスな横スクロールアクションにやり込み要素がふんだんに盛り込まれた作品となっている。
アクション部分はオーソドックスで、武器を使って敵を倒していきアイテムを入手して武器をパワーアップさせていく。ボス戦も、アクションでボスのライフを削っていくというスタイルだ。
『ココロン』の特徴は、なんといってもキャラクターメイキング要素。キャラメイクといっても見た目だけでなく、性能面までガラリと変わるので、これにより同じステージでも全く違うゲーム性が味わえる。
キャラクターは「フェイス」「ボディー」「アームズ」の3パーツを組み合わせて作成することができ、それぞれのパーツにライフポイントとウエイトが設定されていて、その合計値で耐久力とジャンプ力、移動スピードが決定するという細かい作り。
また、それぞれのパーツには特殊能力が設定されており、たとえば「ボート」の「ボディー」は水中に沈まないようになり、水の上を地面のように移動することができるようになる。ステージ構成がガラッと変わってくるパーツだ。
このキャラメイクが面白いプラス要素で、機動力重視のキャラメイクをすると、高いジャンプ力と空中移動で、地形をほとんど無視できるが、敵の攻撃数発でやられてしまう。耐久重視のキャラメイクにすると、敵の攻撃では中々やられなくなるものの、ちょっとした高低差ですら苦労してしまう。自分にとって最適なバランスを探すのが面白く、また、キャラクターによってステージのゲーム性も変わってくるので、何度も周回プレイを楽しんだというプレイヤーも多いのではないだろうか。
ユーモアが溢れる『ワギャンランド』、様々な要素が噛み合っている『パーマン』、周回プレイが面白い『ココロン』と、どれもプラス要素によって一味違ったユニークなゲームとなっている。ファミコン環境がある人で未プレイの人は、是非、やってほしいゲームたちだ。