■ノスタルジーを感じる90年代の空気感をまとった6人組

 最後は1989年に生まれた「るるる学園」。キャラクター大賞では、1992年には2位、1993年には3位、1994年には4位、1995年には6位という結果を残した。

 彼女らは、「るるる学園」と呼ばれる架空の学校に通う明るくて元気な6人組の少女たちのキャラクター。姓名や設定が細かく決まっているのが特徴で、高美なおみは、高ビーで涙もろいお嬢様。魚尾まいこは、ヒデくんという男のコに恋する元祖ぶりっこで彼氏に夢中。賀上ちえは、「歌姫チェリー」という芸名を持ち、ハデ好きで宝塚にあこがれている。縦乗よしこは、月に5回ライブに通う元気なロック大好き少女。立津手ともは、大声と、腕をグルグル回すことが得意なせっかちな性格。雨田てるみは、礼儀正しい健康優良児と、個性豊かな面々だ。

 趣味がF1のキャラもいたりと、どことなく彼女らのプロフィールにはバブル前後の当時の世相も反映されているように感じる。

 また、学園に通うキャラということもあってか、グッズは主に文房具が多かった。当時彼女らのような楽しそうな青春時代に憧れていた少女たちも多いだろう。現在の学生の趣味趣向とは時代的にズレも感じてしまうが、90年代に青春期を過ごした人にとって「るるる学園」からはノスタルジーを感じざるを得ないだろう。

 最近では当時の子どもたちが大人になったことでリバイバル人気が起こることも多い。今ではサンリオを代表するキャラクターの1つであるポムポムプリンも、一時期なりを潜めていたこともあった。またウサギの女の子のマロンクリームは、近年グッズの展開も増え、人気が再燃しているキャラである。よって、今回紹介したキャラたちが再度キャラクター大賞で上位に輝く日がくるかもしれない。

 今後、ランキングという形で順位は出てしまうが、あなたが1番大好きなキャラは、間違いなくあなたにとってはナンバーワンだ。これからもあなただけの「好き」の気持ちを大切にしてほしい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3