■まさかのグッズ化でその人気を確実なものに!?

 こうして“キモかわいいキャラクター”としての方向性を見出した「アッグシリーズ」は、2017年に驚きのグッズ化を果たすこととなる。プレミアムバンダイより発表されたのは、なんとアッグ、アッグガイ、ジュアッグ3機の「ひとやすみ腕枕(アームピロー)クッション」。まさかの腕のみでのグッズ化とあってファンの間では衝撃が走ったが、これがなんとも画期的なグッズだったのである。

 独特の機体デザインである「アッグシリーズ」の腕のみに注目し、人の腕にはめ込める枕という発想には敬意を表したいが、何より、腕にはめ込むことで「アッグシリーズ」になりきって遊べる、おもちゃとしての側面も秘めたグッズだった。いわゆる「キモかわいい」デザインが一部の女性に刺さるのに加え、子供がそのふわふわ素材で安全に遊べるという仕組みなわけだ。

 こうしたグッズに加えて、昨今のガンプラブーム再燃によって「アッグシリーズ」のガンプラも注目を集めことになる。とりわけ、『機動戦士ガンダムUC』バージョンのジュアッグのプラモデルは、その愛くるしい容姿から瞬く間に人気商品となった。

 ここに来て3機で「アッグシリーズ」という三位一体のようなコンセプトがとてつもなく生きてくる。コレクターとなれば1機の購入に留まることはなく、やはり3機すべてそろえたくなるのが性というものだからだ。

 こうして「アッグシリーズ」はガンダム界にて、キモかわいいグッズ要員としての確固たる地位を確立することができたのである。

 

 その登場以来、長らく不遇な時代が続いていた「アッグシリーズ」。どん底にあったその人気を回復した要因は、他ならぬブームの変遷にあったと言えよう。むしろ、「アッグシリーズ」に人気がなかったのではなく、時代の流れがようやくアッグシリーズの魅力に追いついた、ということなのではないだろうか。

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