『キン肉マンマッスルタッグマッチ』の“ブロッケンJr.”に『ハイパーオリンピック』での“定規”もNG! 友達同士で“独自の禁止ルール”を作ったファミコンの思い出の画像
ファミコン『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(編集部撮影)

ファミコン』で友達と対戦するとき、いつの間にか根付いた“ルール”があった。大人になってから他県の人と会話するようになり、「あった、あった」と懐かしむこともある。小学生当時はネットもない環境だったが、なぜか全国的に広がったルールの数々。そこで、『ファミコン』の対決で「禁止事項」を作った懐かしいソフトを紹介したい。

■もはや王道か?『キン肉マンマッスルタッグマッチ』の「ブロッケンJr.」使用禁止

 1985年に発売された『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ:現バンダイナムコエンターテインメント)は、人気漫画のゲーム化ということで期待が高かった。

 このゲームはタッグマッチで、登場する超人は時計回りにキン肉マン・テリーマン・ラーメンマン・ロビンマスク・バッファローマン・ウォーズマン・ブロッケンJr.・アシュラマンの8名から選ぶ。

 このキャラのなかで、原作では最弱ながらもゲームでは最強だったのがブロッケンJr.だ。最強といっても、それは必殺技のこと。ミート君が投げ入れる“命の玉”を取ることで、キャラ独自の必殺技が使えるのだ。

 このゲームではキン肉マンの「キン肉ドライバー」や、ロビンマスクの「タワーブリッジ」など、超人たちの往年の技を拝むことができるのだが、ブロッケンJr.はなんと毒ガス攻撃を放つ。

 というかこれって残虐超人だった父親・ブロッケンマンの技であり、原作でのブロッケンJr.の技は「ベルリンの赤い雨」だったはず。しかも、接近戦で使う必殺技であればまだよかったのだが、この毒ガス攻撃は飛び道具であり、一度食らうと動けなくなってしまう。威力自体は弱いのだが、連発できるのでハメ技として重宝された。まさに「モースト・デンジャラス」だったな。

 しかし、これを友達との対決で使うのは卑怯と言われたものだ。強すぎてどうしようもない。筆者たちの間でも禁止だったが、全国的にも使用禁止にされていたようだ。

■「定規」は禁止だろ! 純粋なボタン連打で記録を競った『ハイパーオリンピック』

 1985年にコナミから発売されたのが、『ハイパーオリンピック』だ。専用のコントローラ「ハイパーショット」がセットになっていたが、ボタン連打は指が疲れるので、学校で使っている定規を使用して好記録を連発したものだった。

 ただ、友達同士での対決の場合、定規は禁止としていた。お互いに使うなら別にいいんじゃない?と思うものだが、これをするとコントローラーが壊れやすいという印象があったのだ。しかも、意外と音がうるさい。

 当時は、友達だろうと相手の親からも容赦なく叱られたものだ。まあ、確かに人様の家で必死の形相でボタンを擦り付けていたら、親目線で「壊されるんじゃないか」と心配してしまうのも無理はない。安い買い物ではないから怒るのも当然だな。

 そのため、仕方なく三本の指で爪を立てて擦りながら連打するのだが、深爪だと地獄の痛みだし、なにより肩が痛くなった。ただ、純粋にボタンの連打にだけとなると、やはりセンスの勝負となったな。

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