特撮作品には駆け出しの俳優が起用されることがあるが、その役どころはときにヒーローたちに立ちはだかる悪役ということもある。一筋縄ではいかない強敵や悪役ながら美しく魅力にあふれたキャラクターは多々存在するが、今回は“特撮作品”に出演していた意外な女性芸能人をご紹介しよう。
■『魔法戦隊マジレンジャー』に出演していたホラン千秋
２００５年から２００６年にかけて放送された『スーパー戦隊シリーズ』の『魔法戦隊マジレンジャー』は、天空聖者と人間とのあいだに生まれた兄妹たちがスーパーヒーローに変身して地底冥府・インフェルシアとの戦いを繰り広げていくというストーリーだ。
俳優の橋本淳が主人公である“マジレッド”こと小津魁を演じているが、そんな本作に悪役として登場していたのがホラン千秋だ。
インフェルシアの女スパイである妖幻密使・バンキュリアが“妖幻密使少女態”に分離したうちの１人であるナイ役を演じていたホラン。この役がテレビドラマの初出演だったというが、コウモリを模した“ゴスロリ衣装”に身を包み、パンクメイクを施した彼女は当時から「かわいい」と視聴者から人気があったようだ。
現在ではフリーキャスターとしてのイメージが強いホランだが、本作以外にも２００６年放送のテレビドラマ『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』や、２００９年放送の『メイちゃんの執事』などさまざまな作品に出演している。当初はロングヘアのイメージが強かったので、ショートカットのよく似合う今の姿からは雰囲気が違いすぎて彼女であることに気づかなかったという人も多いようだ。
■『仮面ライダーＢＬＡＣＫ ＲＸ』に出演していた高畑淳子
映画やドラマなどで活躍する女優・高畑淳子が出演していたのは、１９８８年から１９８９年にかけて放送された『仮面ライダーシリーズ』の『仮面ライダーＢＬＡＣＫ ＲＸ』だ。
１９８７年から放送されていた『仮面ライダー ＢＬＡＣＫ』の続編という形で放送された本作は、“仮面ライダー ＢＬＡＣＫ ＲＸ”こと南光太郎を俳優の倉田てつをが演じている。ちなみに前作からの続投となった倉田は、仮面ライダー俳優のなかでは“仮面ライダーを演じた期間が最も長いキャスト”として当時話題となった。
高畑が演じていたのは、仮面ライダーに立ちはだかるクライシス帝国の“諜報参謀”として暗躍する四大隊長の１人・マリバロン役だった。“恐るべき女戦士”とうたわれる彼女は、仰々しいメイクが施され迫力のある仕上がりになっている。人の心理につけこむ作戦を得意とするマリバロンを怪演した彼女は、作中でも強烈なインパクトを残していた。
２０２２年２月５日に放送された『人生最高レストラン』（ＴＢＳ）で高畑は、舞台女優としてデビューしてなかなか芽が出なかった時期に、当時３４歳で演じたマリバロン役が自身の転機となったことを明かしている。撮影でクレーンに吊るされ、石炭採掘場で体当たりなアクションシーンに挑戦した驚きのエピソードを明かし、ファンを沸かせていた。
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