■『ママレード・ボーイ』の13年後を描いた『ママレード・ボーイ little』
吉住渉氏による『ママレード・ボーイ』は、1992年から1995年まで連載されていた。テレビアニメ化だけでなく台湾での実写ドラマ化も果たし、2018年には桜井日奈子や吉沢亮が出演した実写映画も公開されている。
気になる男の子との同居生活を描いた王道ラブストーリーである本作は、本編連載終了から約18年後、2013年から2018年まで続編となる『ママレード・ボーイ little』が『Cocohana』(集英社)で連載されていた。
本編終了後から13年後を舞台にしたという『ママレード・ボーイ little』は、本編の主人公たちの弟と妹が新たな主人公となった物語だ。家庭環境が“特殊すぎる”ことでも話題となった『ママレード・ボーイ』だが、続編となる本作では前作とはまた一味違ったラブストーリーを楽しむことができる。
さらに本編の主人公である小石川光希や松浦遊の“そのあと”の姿も描かれているため、当時のファンにとって嬉しい作品となっているようだ。
月日を経て描かれた往年の『りぼん』の名作の続編では、初々しい様子だったキャラクターの“大人になった姿”を楽しむことができ、少女時代に作品を読んでいたファンたちの心を掴んでいる。
本屋に立ち寄って続編に気付き、当時を懐かしんで手に取る人も多いだろう。当時、ドキドキしながら『りぼん』を読んでいた思い出が蘇り、童心にかえりながら読破したというファンも少なくないようだ。この機会に、ぜひかつて夢中になった作品たちの“現在地”を探してみてはいかがだろうか。