3月17日は「漫画週刊誌の日」だ。1959年(昭和34年)のこの日に、『週刊少年マガジン』『週刊少年サンデー』の2大漫画週刊誌が同日発刊されたことが由来となっている。令和の現在までも続くこの2大漫画週刊誌は、実は『週刊少年ジャンプ』よりもおよそ10年も早く誕生していた。そんな『マガジン』と『サンデー』の黄金期や懐かしい漫画を振り返ってみよう。
■表紙に“ミスター”が登場した『サンデー』と、のちの横綱・朝潮太朗を起用した『マガジン』
1959年というと、さすがに筆者も生まれていない。なんせ戦後15年も経っておらず、東京オリンピック(1964年)もまだ先の話だ。
記念すべき『サンデー』創刊号の表紙を飾ったのは、“ミスター”こと長嶋茂雄氏。当時、なんと入団2年目で、前年に本塁打王と打点王の二冠に輝き、新人王も獲得して一躍全国の人気者となっていた。ちなみに王貞治氏は、まだ入団したばかりの高卒ルーキーだった。
『マガジン』も負けていない。当時人気を誇っていた大相撲の大関・朝潮太郎(3代目)を起用している。朝潮は創刊号が発売された3月場所の成績から、次場所で横綱昇進が決まっている。
長嶋といえば「巨人・大鵬・卵焼き」のフレーズが有名だが、名横綱の大鵬も当時はまだ幕下だったというからとんでもない時代だな。
■アニメでも名作揃いの昭和時代! 超豪華な作家陣が列を極めた60~70年代
さて、当時の連載陣営は今でいう巨匠の集まりだ。令和で大人気の作家の先生方でも、恐らく頭が上がらない作家が名を連ねているだろう。当時の契約とかはよく分からないが、どちらにも連載を抱えていた作家も見受けられるので、作品とともに見ていこう。
『週刊少年マガジン』
・『8マン』(アニメはエイトマン)(1963年)原作:平井和正氏、作画:桑田次郎氏
・『悪魔くん』(1966年)水木しげる氏
・『巨人の星』(1966年)原作:梶原一騎氏、作画:川崎のぼる氏
・『サイボーグ009』(1966年)石ノ森章太郎氏
・『天才バカボン』(1967年)赤塚不二夫氏
・『あしたのジョー』(1968年)原作:高森朝雄氏、作画:ちばてつや氏
いや、さすがに多すぎてこれ以上は挙げきれないな……そして、『サンデー』も当然だが多い。
『週刊少年サンデー』
・『伊賀の影丸』(1961年)横山光輝氏
・『おそ松くん』(1962年)赤塚不二夫氏
・『パーマン』(1967年)藤子・F・不二雄
・『どろろ』(1967年)手塚治虫氏
・『漂流教室』(1972年)楳図かずお氏
・『プロゴルファー猿』(1974年)藤子不二雄A氏
いや、やはりダメだ。数が多すぎる。これらの作品以外にも、名漫画家や名作は多く登場している。
たとえば、永井豪氏、さいとう・たかを氏、水島新司氏、つのだじろう氏、ジョージ秋山氏……など。う〜む、なんて時代なんだ……。