■伝説の三名槍! 出た? それとも出ない!?
『外伝』で有名なものとして、強力と言われながらもレアすぎてドロップしない槍が欠かせません。必殺率が50アップする「りゅうせい」、攻撃力が大幅アップする「たいよう」、相手の地形効果を無視する「げっこう」の3本の槍は、すべて回復効果のおまけつきという伝説の名にふさわしい槍です。
これらの槍はドロップするモンスターも攻略本に載っていますが、ドロップ率があまりに低いのか当時は幻のような存在でした。当時の攻略本には、3本の槍のどれかを手に入れた画面を写真かビデオで撮って送ればテレホンカードをプレゼント! なんてキャンペーンもやってましたが、改めて読み返すと「写真かビデオ」というのが時代を感じさせますね。私も当時、頑張って狙ってみましたがドロップせず、あきらめてゲームを進めていった結果、最終面「ドーマの祭壇」でビグルから「たいよう」がドロップし、せっかく拾ったけどセーブしても意味ないしどうすんだ……と嬉しくも途方に暮れた記憶があります。
■サウンドも名曲ぞろい! ラストバトルのフィールド曲は必聴!!
ゲームを盛り上げてくれる曲も地味に……というと失礼かもしれませんが、名曲ぞろいです。ただ、『外伝』ではとくに曲名が記されておらず、曲を聞けば「あそこか」と思い出せるものの、そこが何章でどこのマップなのかすぐ出てこないのもそれに拍車をかけたのだと思います。『Echoes』が出たことで、原曲の曲に名前が付けられたということもあり伝えやすくなりましたが、改めてどこの曲がいいかと言われれば最終面「ドーマの祭壇」の曲、『Echoes』では「神よ、その黄昏よ」と名付けられた曲です。
曲名が超ネタバレなのでどんなシーンなのかは控えますが、少ない音で緊張感かつテンションの上がる曲はラストバトルにふさわしいとしか言いようがありません。『Echoes』ではコーラスが加わり、荘厳かつ豪華な曲になっていてシナリオ的にも最高にマッチしたカッコいい曲なんですが、思い出補正もあるのか余分なものがないファミコン版の曲のほうが「ドーマを倒さないと世界がやばい!」という緊迫感や切迫感に追い立てられるような勢いあって好きだったりします。いまになってファミコン音源も収録された『Echoes』のサントラを買い逃したのは痛かったなあと思いますが、ファミコン版も『Echoes』も隠しコマンドでサウンドテストが登場するのが嬉しいところです。
そんな『外伝』ですが、現在では『Echoes』ともどもプレイできるのがニンテンドー3DSだけ。初代『ファイアーエムブレム』やスーファミの『紋章の謎』や『聖戦の系譜』はNintendo Switch Onlineでプレイできるのですが、『外伝』と『トラキア776』は現段階では配信されていないのです。しかも、ニンテンドー3DSのダウンロード販売は、今年の3月で終了という瀬戸際。もし、『外伝』や『Echoes』に興味があるならぜひこの機会に……というか急いで購入するのをオススメします。