■ロト伝説の「続き」を語る上で欠かせない「巨悪」の存在

 当たるとは思えませんが、少し私なりに考えてみました。

『ドラクエ2』のサブタイトルは「悪霊の神々」。これはすべての元凶であるハーゴンにたどり着くまでに戦うことになる3体のしもべ「アトラス」「バズズ」「ベリアル」のことを指しているとされています。破壊神であるシドーと同様に、彼らは大神官ハーゴンによって召喚されたものなのでしょう。

 しかし、シドーはハーゴン自身が自らを生贄に捧げて、召喚しました。

 では3体のしもべたちは、いったい何を生贄に捧げて、召喚されたものなのでしょうか。というか、そもそも世界征服をたくらんでいたハーゴンが、なぜ自らの命を犠牲にしてまですべてを破壊しようとしたのか。

 ここまで考えると、ハーゴン自身が自らの命を賭してでもシドーを召喚する「最終手段」に出ても良いと考えた理由が少しうかがえませんか……?

 もしかすると、シドーが破壊をし尽くした後でも、「ハーゴンを召喚できる」力を持った強大な何者かがハーゴンの裏にいたのかもしれないのです。そして、この巨悪の存在こそがこのあとのロト伝説の「続き」を語る上で欠かせないものなのではないでしょうか。

 あくまでも妄想ですし、シドーによる破壊活動がやはりハーゴンの望みだった可能性ももちろんありますので、全く正しい見解だとは思っていませんが、なんだか新しい可能性があるって考えただけでワクワクしますよね。

 とはいえ、まずは『ドラクエ3』のHD-2D版が発売してくれないと、こんな妄想も全く意味をなさないんですけどもね……。

 ということで、『ドラクエ3』のHD-2D版の発売がいよいよ近づいている? 現段階で、今後の展望について予想させていただきました。みなさんは、新しいロトの物語をどんなふうに予想しますか? ひとまずは新しい『ドラクエ3』に期待しながら、ロトの新伝説に想いを馳せたいところです。

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