本日2月10日は『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の35周年記念日です。ドラクエシリーズの最高傑作との呼び声も高い本作は、3作目にして非常に高い完成度を誇り、今なお人気を集めています。
そんな人気作品である『ドラクエ3』。2021年5月の「ドラクエの日」にて「HD-2D版リメイク」として開発が進んでいるとの発表があったとき、多くのドラクエファンが歓喜しました。
あれからもうすぐ2年が経とうとしていますが、これを書いている現段階ではいまだに続報はなく、いつ発売されるかも分かっておりません。35周年の今日にでも、もしかしたら続報が発表される可能性もありますが、現状で分かっていることはあのときから変わっていません。
しかしあのとき、HD-2D版や『ドラクエ12』の開発など、嬉しい情報が多すぎるあまり、その興奮で“あまりにも大切な情報”を聞き逃してしまったファンも多いのではないでしょうか。
ということで今回はそんな「ドラクエの大切な情報」について、私ヤマグチクエストが改めて考えていきたいと思います。
■堀井雄二さんがポロっとこぼした「新伝説」の可能性…?
それに気がついたのは昨年12月に『ファミ通.com』のインタビューで、堀井雄二さんが改めて、あのときの発表について語っていたことがきっかけでした。
『ドラクエ3』でのロト伝説にまつわる「あの最後の仕掛け」は、『ドラクエ1』から順々に始めたからこそ分かるものでした。ですがこのインタビューで堀井さんは、今回のHD-2D版の制作を『3』から始めたことについて、『1』と『2』も続けてHD-2D化する意思があると言及したうえで、「2で終わったときにおおっとなるものを作りたい」とお話されたんです。
つまり、ロト三部作でもっとも「古い時代」を描いた『ドラクエ3』から始まり、「新しい時代」を描いた『ドラクエ2』にて終わるという、時代を時系列順に追うように今後は制作する予定であるというんです。それによる「おおっとなるもの」ということは、「新しいなにか」を作る予定なのだということにほかなりません。
まだ『3』の続報も出ていない状態なので、このHD-2D版ロト3部作が完結するのかどうかは未定も未定ですが、もし「2で新しい展開を作る」ということが事実だった場合、40年弱もの間、脈々と受け継がれてきた「ロト伝説」に新たな伝説が作られる可能性を示唆しているのです。
これは正直、詳しい人々によるロト考察がもっともっと進んでいてもよい内容だったのではないでしょうか。
あのシドーを倒した後、もしくは倒すまでの過程で、なにか新しい展開が待っているという事実。あまりにも楽しみではありませんか……? ロトのこれからについて考えると、いったいどんな展開が予想できるのでしょうか。