■映画そのもののパッケージがとにかく怖かった『スウィートホーム』
最後は、1989年に発売された『スウィートホーム』(カプコン)だ。このゲームは、同年に公開されたホラー映画『スウィートホーム』がゲーム化されたものとなっている。
この映画を先に見た人は、すでにトラウマになっているかもしれない。もちろん、筆者は怖くて観に行けなかった……。
なんといっても、パッケージの恐怖の表情たるや……どの辺がスウィートなんだ!? ちなみにこのゲームは一応RPGとなっている。どうしてそうなったのかは不明だが、敵と遭遇して経験値を貯めることができる。そして道中のキャラを選択して、専用のアイテムを使ったりすることもあったな。
さらにBGMも薄気味悪く、心臓に負担がかかる演出だったといえる。内容も面白く、映画の雰囲気を残しながら、ゲームはテンポが速くて飽きなかった。
とくに開発陣がこの経験を生かして取り組んだのが、名作『バイオハザード』と言われているが、それだけでもこの作品の素晴らしさが見て取れる。
ちなみに、映画もあとになってあらためて観たら面白かった。出演者には主人公・早川秋子を演じた宮本信子をはじめ、気弱な山城新伍や、何そのファッションセンス?というような古舘伊知郎、そしてレベッカのNOKKOなど、見どころ満載だったものだ。
ここまで筆者にとってパッケージが怖かった作品を紹介してきた。ゲームの内容は賛否両論あるだろうが、とにかく怖くて当時は買えなかったという記憶が蘇る。
小学生向けに作られたとは思えないパッケージだが、インパクトに長けたものであることに間違いはないだろう。