■4人の主人公を順繰りに選択できるアイデアが秀逸だった『貝獣物語』

 最後は、1988年に発売された『貝獣物語』だ。貝を背負った貝獣たちが平和に暮らす世界に現れた魔王を倒すため、4人の勇者たちが立ち上がる。そう、主人公はパーティーを組む4人全員となるのだ。

 このゲームの最大のメリットは、4人のキャラを自由に回せることだろう。順番に経験値を積ませることができ、もちろん合流も可能だ。ある程度まで進んだら次のキャラクターを操作することで、飽きがこないようにしている。

『ドラクエ』のように、町の人と会話をしながら冒険のヒントを得る。戦闘は敵キャラのダメージが一定値を過ぎると瀕死の状態となり、敵キャラのポーズが変化する。そのため、もう少しで敵を倒せるというのが感覚的に分かるようになるのだ。

 王道RPGであり、分かりやすくてキャラも愛くるしく、ドラクエやFFに負けない魅力が十分にあった。ナムコのゲームのなかでも、かなりの名作といえるのではないだろうか。

 

 さて、ナムコの傑作RPGを紹介してきた。面白いゲームは人それぞれだが、当時、これら3つのゲームに熱中していたプレイヤーは多いはずだ。また機会があれば、ナムコの名作を紹介していきたい。

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