■『デス・ストランディング』よりノーマン・リーダス(サム・ポーター・ブリッジズ役)
『デス・ストランディング』は、2019年に発売されたアクションゲーム。“デス・ストランディング”という現象で崩壊したアメリカを舞台に、伝説の運び屋と言われた主人公、サム・ポーター・ブリッジズは、敵によってさらわれた次期アメリカ大統領を助け出すため、そして分断された人々をつなぎ合わせるために、ひとり北米大陸を横断する。本作は荷物の配達がシステムの核になっており、ハシゴやロープを使った移動、移動中の重心の調整などが求められた。
主人公のサムを演じているのは、海外ドラマ『ウォーキングデッド』や映画『処刑人』などで知られるノーマン・リーダス。顔のモデルとモーションキャプチャーに加え、海外版のみ声も担当している。日本語版の吹き替えは、声優の津田健次郎だ。
作中にある“プライベートルーム”では、プレイヤーはサムとコミュニケーションを取れる。カメラを合わせると、こちらにウィンクしたり、指差しで行動を促したり、はたまたプレイヤーの指示でビールを飲んで酔っ払ったりと、そのバリエーションはかなり多い。ノーマン・リーダスの顔がほとんどそのままゲームで再現されているために、彼のファンからすると、サムとの交流はたまらなかったのではないだろうか。
彼以外にも、本作には多くのスターたちが出演している。『007/カジノ・ロワイヤル』や『偽りなき物』で有名なマッツ・ミケルセン、『007 スペクター』『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』でボンドガールを務めたレア・セドゥなど、その豪華な顔ぶれは、さながら映画のキャスティングのようだった。
■『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』よりGACKT(ジェネシス・ラプソードス役)
『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』は、2007年に発売されたRPG。『ファイナルファンタジー』シリーズでも屈指の人気を誇る『ファイナルファンタジーVII』の前日譚とも言える作品で、神羅カンパニーが抱える組織・ソルジャーの一員であるザックス・フェアを中心に、世界に翻弄される男たちの悲劇が描かれた。
本作に出演しているのが、ミュージシャンや俳優など、多彩な分野で活躍するGACKT。今年元旦放送の『芸能人格付けチェック!2023お正月スペシャル』で2年ぶりに芸能活動を再開した彼が、作中で大きな事件を引き起こした男、ジェネシス・ラプソードス役として声を担当している。
ザックス役の鈴村健一、アンジール役の井上和彦、セフィロス役の森川智之にエアリス役の坂本真綾など、ベテラン声優が多く出演している本作だが、GACKTの演技も負けていない。英雄と謳われるセフィロスに劣等感を抱いたり、自身の過酷な境遇に悩むジェネシスをしっかり演じていた。その演技の巧みさに驚いたプレイヤーは多かったのではないだろうか。
余談だが、2006年に発売された『ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII』では、GACKTはGというキャラクターとして、作中のエンディングにわずかながら出演している。Gの登場シーンは実写風になっていて、キャラクターの顔はGACKTそのものであり、さらに声も担当していた。
今回は3つのタイトルをピックアップした。とはいえ、海外ドラマの『24』シリーズなどで有名なキーファー・サザーランドが出演している『メタルギアソリッドV ファントムペイン』や、キアヌ・リーブスが出ている『サイバーパンク2077』など、該当するタイトルはまだまだある。もし気になったのなら、いろいろ調べてみるといいかもしれない。