2022年12月6日、『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』の発売(12月9日)を記念し、ドラクエクエスト宣伝担当による公式ツイッターでファミコン当時の初代『ドラゴンクエスト』に登場する堀井雄二氏直筆の「ドムドーラ」の設定イラストがアップされていた。
そこには「ゴーストタウン」と明記されており、「ロトのよろい」の場所も記されている。この資料と合わせてまさにお宝ものの画像だ。
今回は、筆者自身が『ドラクエロト3部作』で印象に残った町や城設定を紹介したいと思う。
■滅びゆく町の姿が見え始める…活気に溢れた町「ドムドーラ」
冒頭で挙げた、『ドラクエ1』と『ドラクエ3』に登場する砂漠地帯の町「ドムドーラ」。ここは筆者自身も思い入れがある。
まずは『ドラクエ1』での滅びた印象だ。魔王軍の襲撃に遭い、すでに町並みは廃墟と化している。
ラダトームから近い場所にあるのだが、橋を2つ超えると一気に敵が強くなる。しかもドムドーラの町はエンカウント制でモンスターが登場し、ドラゴンやだいまどうなどの強敵が出現する。もちろん、一番の強敵は「ロトのよろい」を守っているあくまのきしだった。この町が滅びた理由には、やはりこの勇者ロトのよろいが関係しているのだろう。
『ドラクエ3』では、まだ活気ある街並みが見られた。だれも町が滅ぶなんて思っていないのだ。
そういえば、リメイク版では井戸の底に男がいたな……。確か“井戸の水が枯れかかっているから、この町が長くはもたない”などと言っていた。しかも、“魔物に襲われて全滅なんてこともある”とも予言していた……。何者だ……?
だが、なにより印象に残っているのは、武器屋に男児が誕生するエピソードだ。そして、この子の名前は「ゆきのふ」と判明する。
のちに魔王軍襲撃に備えてラダトーム城から一人の兵士がロトのよろいを持ち運び、ドムドーラでゆきのふの子孫である娘と出会って武器屋を継ぎ、そのまま店の裏にロトのよろいを隠すのだ。さらになんと、『ドラクエ1』の主人公はこの血筋だという。
う〜ん。奥深い……。ドムドーラが滅びるのは変えられないのだが、幾多の思いが何代にも渡って語り継がれている。切ないな……。