もはや国民的ＲＰＧとなった『ドラゴンクエストシリーズ』（エニックス：現スクウェア・エニックス）。筆者は最近スマホでのリメイク版『ドラクエ』シリーズにハマっているのだが、当時を思い出しながらどこでもドラクエを楽しめるなんて、本当にいい時代になったものだ。
リメイク版のなかでも個人的に困難だったのは、「ドラクエ６」に登場する「デスタムーアの城」だ。そんなに難関だったっけ？と、思い出せないファンの人へ懐かしのシーンを紹介していこう。
■一歩入れば中断セーブはできない！ 長い闘いに心が折れそう…
リメイク版の「ドラクエ６」では、中断セーブが可能だ。この機能は、ボス戦の前でかなり重宝する。とくに「マーメイドハープ」を手に入れたあとの海底宝物庫で多用した人は多いと思う。ダンジョンでも途中でセーブできるのは、なにより便利だった。
しかし、デスタムーアの城では、この中断セーブ機能が使えない。“嘆きの牢獄”もあるこのエリアは大魔王の力もあるのか、「はざまの世界」のなかでも唯一セーブができない場所なのだ。これには大賢者のマサールとクリムトでもどうにもならない……。
デスタムーア戦の前にセーブできないだけではなく、途中にもさまざまな仕掛けがあり、出現する敵も強大なので心が折れそうになった。勇者だって泣き寝入りしたいはずだぞ。
■メタルキングの誘惑に負けて一から何度もやり直し
「ドラクエ６」では、デスタムーアとの最終決戦直前にメタルキングが登場する。城では一部のエリアにしか登場しないが、このモンスターは経験値が３００００を超えており、突然出現するとどうしても倒したくなる。レベルが高くなっているこのころだとまさしく“メタル狩り”に夢中となってしまうのだ。
勇者だって選り好みはしたいものだが、ただ、メタルキングはＨＰが高く、はぐれメタル同様に素早くて逃げ足も速い。通常攻撃や「メタルぎり」だけではなかなか倒せず、「かいしんのいちげき」や、その効果がある特技や武器を併用したいものの空振りする確率も高い。
そしてメタルキングの攻撃力だけではなく一緒に登場するモンスターも強いので、あっという間にＨＰを削られてしまう。それでもなんとか倒せてしまうと、もう一体やっつけてから次のフロアへ行こう……と、欲をかいてしまうもの。
結局メタルキングの誘惑に負けて余力を残しておけず、デスタムーアの城を一から何度もやり直してしまった……（それでも勇者なのか!?）。
■最強アイテム取得には遠回りでリレミト必至
そういえば、デスタムーアの城には最強アイテムが揃っている。即死効果のある「デーモンスピア」、ミレーユやバーバラの最強防具候補の「おうごんのティアラ」と「プリンセスローブ」、そして全員が装備できる「メタルキングのけん」だ。これら以外にも「ちいさなメダル」、「ドラゴンのさとり」があるので、すべてを回収したいもの。
ただ、デスタムーアの城は広大なマップなので、アイテム回収をするには遠回りになってしまいモンスターとの戦いが多くなってしまうので、脱出できる呪文「リレミト」が必須といえる。とはいえ、毎回この城に挑んでアイテムを回収するのは骨が折れるものだった。
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