株式会社サンリオが生み出した大人気卵キャラクター「ぐでたま」が、Netflixで実写作品となる。ぐでっとしていたい全ての人に贈る、脱力と共感の親探しロード・トリップとは？ その魅力に迫る。
■世界一やる気のない卵「ぐでたま」とは？
ぐでたまは、2013年にサンリオが開催した食べ物をテーマにした新キャラクターの一般人気投票企画「食べキャラ総選挙」から誕生（第2位）。翌2014年から2020年まで朝の情報番組でショートアニメが放送された。Twitterフォロワーは100万人を超えるほどの人気にもかかわらず、本人はやる気がない。
そんなぐでたまを、最新のCG技術で主演キャラクターとして迎え、実写で制作されるのが、Netflixシリーズ「ぐでたま ～母をたずねてどんくらい～」だ。
■旅をしながらいろんな人や卵たちと出会う感動ストーリー
どうせ食べられるだけだと自分の運命を諦め、いつもぐでっとしていたいぐでたまが、前向きで暑苦しいひよこのしゃきぴよに巻き込まれ、冷蔵庫から外の世界へ。正反対のデコボココンビは、母親探しの旅に出ることに！ 旅の途中で多種多様なたまごたちと出会い、それぞれの調理法があることを知っていく、ぐでたま。ぐでたまが自分の行く先を考え始めた時、このままだと腐ることが判明！果たして、動きたくも働きたくもない主人公ぐでたまは、母親のもとにたどり着くことができるのか？
■ぬるぬる動くたまごがめっちゃかわいい！ キャラクター紹介
生卵状態の「ぐでたま」は、調理場のテーブルや道ゆく道をぬるぬるとすべるように移動する。その様子は、見ているだけでも癒される。また、ぐでたま以外にも、15分茹でられたかた茹でゆでたまご【ぐでたま ハードボイルド】や、派手なデコレーションで個性的に見えるが振動に弱く常に不安定な【ぐでたま プリン】、蒸されていていつも暑苦しそうな【ぐでたま 茶碗蒸し】など、本作の脇を固める豪華たまごキャラたちも！
■すべて地声！ 武内駿輔が24種類40たまごの声を担当
世界一やる気のないたまご「ぐでたま」の声は、実力派声優・武内駿輔。しっかり者の相棒「しゃきぴよ」を期待の子役・福島星蘭が務める。
また、ぐでたま以外の本作に出てくる【全24キャラクター（厳密には24種40たまご⁉）】ものたまごキャラクターたちの声も、武内がひとりで演じているのだ。しかもその声のすべては加工なしの地声！ 本映像でのぐでたまは、だらだらした口調で、「だり〜」「あ～めんどくさ～い～」「オリジナリティなくね～？」といった、ぐでっとした口調のネガティブ発言がやや多め。ほかのキャラクターも、それぞれセリフの端々に性格が滲み出ていて、何度観ても楽しめる。演出を手がけた榊原幹典は、「実写化するにあたって、ぐでたまの声は一番のチャレンジでしたが、テスト音声で武内さんの声を聴いた瞬間に、この人しかぐでたまを演じられる人はいない、と確信しました」とコメント。さらに「ほぼ全てのぐでたまをひとりで演じ分けるという、どこを切っても武内駿輔が出てくる金太郎飴のような作品になりました」と武内を絶賛している（武内駿輔のコメントは次頁で）。
ほかにも、海苔で縛られている【たまご寿司】役と、“賞味期限が大幅に過ぎ、腐ってしまったたまごで、しゃべり方も腐りきっていて言葉づかいも悪く、人のお腹をピーピー言わせるのが得意”な【グレたま】役に霜降り明星の二人が声優挑戦しているのも注目ポイント。【たまご寿司】役のせいやは、「たまご寿司は哀愁があるちょっと悲しいキャラクターなんです。長老的な面白いキャラクターなんです。回転寿司でなかなか取ってもらえなくて悲しいけど良い奴なんです。選ばれるのを諦めている様で、ちょっと芸人に近く、売れるか売れないかみたいな感じが共感出来て面白かったですね」と、自身と重ねて共感出来るものがあるというたまご寿司の魅力を語った。【グレたま】役の粗品は、「グレたまということで、グレているんです。セリフも『こらー』とか、『どこみとんねん』とか。グレているんですけど、ぐでってもいるので、（監督に）『ゆっくりやってください』って言われました。ゆっくりグレって演じるのが、本当に難しかったです」とコメント。二人の活躍もぜひ注目したい。
キーアートは、空から落ちているはずなのに、よゆ～の素振りを見せるぐでたまと、そんなぐでたまを一生懸命助けようとするしゃきぴよの関係性が垣間見える、ぐでたまらしい1枚となっている。果たして本編ではどんなシーンとなっているのか⁉ 本編をぜひ楽しみにしてほしい。
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