70歳の母が1年半前から『ポケモンGO』にハマっている話…リハビリに日々の楽しみに、驚異の個体値100%コレクション!の画像
ポケモンGO歴1年半…ポケ活にいそしむ母の様子
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 2022年11月18日に『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』が発売され、盛り上がりを見せている『ポケモン』。そんな話題の最新作に脇目も振らず、コツコツと『ポケモンGO』だけに没頭している70歳女性がいる。それが我が母だ。

 母は生まれてこのかた、ゲームとは無縁の人生を過ごしてきた。しかし、ひょんなことから『ポケモンGO』という新しいツールを手に入れ、生活ががらりと変わった。そんな母の“ポケ活”の様子は非常に微笑ましく、また、“水を得た魚”のように生き生きとしているから面白い。

 そんな70歳はどんなふうに『ポケモンGO』と向き合っているのか、書いてみたいと思う。

■70代の『ポケモンGO』の楽しみ方はひと味違うらしい

 母のポケ活は朝ご飯を済ませ、家族をそれぞれ送り出したあとから始まる。まずは相棒のポケモンにおやつをあげたり、撫でたり、写真を撮ってあげたりしたあと、6時間おきに現れるロケット団の気球とマメに戦うのが日課の一つ。

 ダイニングで椅子にこしかけ、優雅にコーヒーをすすりながら、母はスマホの画面を「トントントン」と控えめに連打している。

 なぜか、つっぱりポケモン「ハリテヤマ」を最強だと思っているようで、どんな団員にもとりあえず「ハリテヤマ」を出していれば良いと思っている。アルロたちリーダーにもだ。「どんな敵にも勝てるのよ」と本人は言うが、天敵であるフェアリータイプやひこうタイプのロケット団のときにはどうしているのだろうか。気になるものの困っている様子はない。

 また、アバターの着せ替えを存分に楽しむのも母のポケ活スタイルで、ファッションだけではなくポーズにもこだわっている。ギフトを贈り合うとき、母のアバターの“ファッションショー”に気づかずに数日過ぎてしまうと「これに替えたのよ」と、必ずアピールしてくる。

 ちなみに筆者も『ポケモンGO』ユーザーなのだが、着せ替えにあまり意識が向かず、未だに夏っぽいファッションで虫取り網を持たせたままだ。性格が顕著に出るのだろう。

■ひょんなことから母は『ポケモンGO』と出会った

 ガラケーユーザーだった母がiPhoneに移行をしたのは、比較的早かったように思う。便利なアプリを入れてカスタマイズをし、使い方を教えたところ、母にとってスマホは肌身離さず持ち歩く“宝物”になった。ちなみに今はiPhone12と、定期的に機種のアップデートもしている。

 LINEのスタンプを使いこなすのはお手の物。「ヘイSiri 今日の天気は?」なんて、AIとも仲良くしており、娘たちのインスタやツイッターを逐一チェックしたりなど、なんだかんだでスマホと楽しく向き合っているようだ。

 そんな母がとりわけ興味を持ったのが、シングルマザーとなって実家に出戻った筆者とその息子(当時6歳)がプレイしていた『ポケモンGO』だった。きっかけはただそれだけ。新しいものに興味を持つのは、やはり“人間の性”というものかもしれない。

 ときどき、母は言う。「早く覚えて良かったわ」「これが数年後だったら、覚えられなかったかも」。

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